アーティサン株式会社が教職員向けの新たなクラウドサービス「NoverTi」を発表しました。このサービスは、教職員が日常業務に必要な勤務時間を簡単に管理できることを目的としており、利用を開始したその日から、最大7ヶ月間無償で提供されるとしています。
「NoverTi」の大きな特徴は、日々の勤務時間をMicrosoft Excelに入力するだけであることです。このため、大がかりなトレーニングや特別なアプリのインストールは必要ありません。使用者は普段から利用しているエクセルを通じて、どのデバイスでも勤務時間を記録可能で、BYOD(Bring Your Own Device)にも最適です。Windows PCを使っている方はもちろん、iOSやAndroid端末でも利用できるため、柔軟な働き方に対応できます。
データはMicrosoftのクラウドストレージであるSharePoint OnlineやOneDrive for Businessに自動的に保存されるため、情報漏洩やデータ改ざんのリスクが軽減されます。また、最終的にPower BIにより視覚化され、煩雑なレポート作成が簡単に行えることも魅力です。このようにして、教職員の働き方についての貴重なデータを集め、それを基にした改善策を迅速に講じることが可能になるのです。
日本マイクロソフトのパブリックセクター事業本部 文教営業統括本部長、中井陽子氏は「NoverTi」が同社のクラウドプラットフォームを用いて構築されたことに強く喜びを表し、特に学校現場における働き方の改革は急務であると指摘しています。文部科学省が設置した「学校における働き方改革特別部会」や多くの自治体がICTを活用した改革を模索している背景を踏まえ、データの取得とその改善につながる活用は非常に重要とのことです。
また、シネックスインフォテックの神山昌樹常務執行役員も、アーティサンの「NoverTi」によって教育現場における働き方改革の意識が引き上げられることに期待を寄せています。彼は「教職員の勤務時間を可視化・分析することで、組織全体に意識改革を促し、教育現場の改善につながる」と述べています。
「NoverTi」は、教職員個々の属性だけでなく、学校や教育委員会の視点でもデータの分析が可能であり、それぞれの立場から改善策を見出せます。例えば、教員自身は自己の勤務時間の状況を把握でき、学校の管理者は教員全体の労働状況を、教育委員会の担当者は管轄内の複数校の働き方を検討できます。
本サービスは、教職員の勤務時間を無償で管理できる機能を提供しますが、可視化機能を利活用するためにはPower BI Proライセンスが必要です。働き方改革に注力する現代の教育現場において、「NoverTi」は重要なツールとなることが期待されています。
アーティサンは、2014年に設立された企業で、東京都調布市を拠点に、様々なMicrosoftソリューションを活用した支援を行っています。今後も教育現場の働き方改革を支えるサービスを展開していく予定です。興味のある方は、ぜひ公式サイトを訪れてみてください。
サービス紹介URL:
NoverTi公式サイト