西武ホールディングスとペッツオーライの業務提携
最近、株式会社西武ホールディングス(以下、西武ホールディングス)とペッツオーライ株式会社が、業務提携契約を結びました。両社はそれぞれの専門性を活かし、ペットとの暮らしをより豊かにするための取り組みを進めていくことを公表しています。
ペットと共に暮らす喜びとその現状
日本国内では、犬と猫の飼育頭数が合計で約1,595万頭に達し、これに対抗して子ども数は約1,401万人にとどまっています。犬や猫を飼うことが心身の健康に良い影響を与えることも研究からわかっており、ペットとの共生が私たちにとって非常に重要な要素となっています。しかし、2010年以降、犬の飼育頭数が減少傾向にあるため、ペットとともに過ごす環境の整備が急務です。
そこで、西武グループが展開する「ペットスマイルプロジェクト」や、ペッツオーライが提供するお出かけ支援アプリ「Wan!Pass」の連携が期待されています。これにより、ペットフレンドリーな施策が一層推進されるでしょう。
西武グループのペット関連施策
西武グループは2011年から「ペットと一緒にお出かけ」をテーマに様々な施策を実施してきました。ペット受け入れ可能な商業施設やレジャー施設、ドッグフレンドリールームを備えたホテルの展開など、多岐にわたります。また、グループ企業の西武ペットケアは、トリミングサロン「PET-SPA」を含む25店を運営し、ペットと人が健康的に暮らせる環境を構築しています。
「Wan!Pass」の革新
ペッツオーライが提供する「Wan!Pass」は、ペットオーナーの声を元に開発されたアプリです。アプリを使用することで、ペットフレンドリーな施設を簡単に見つけられるだけでなく、必要な書類をデジタルで登録しておくことで訪問手続きもスムーズになります。
2022年にサービスを開始し、現在では20万人以上の登録ユーザーがいます。また、全国の4,700以上の施設と提携しており、ペットの居場所を広げる助けとなっています。
最新の取り組み
西武グループの株式会社西武ライオンズは、2023年3月18日と19日の2日間、広島東洋カープ戦にてワンちゃんと一緒に観戦できる「ペット応援デー」を開催しました。このイベントでは「Wan!Pass」のワクチン証明書機能や専用入場ルートを活用することで、安全かつ快適にペットと観戦できる環境が整えられました。
今後、両社の協議を進めることで、「Wan!Pass」に登録される施設の拡大や、ペットとのお出かけを容易にする仕組みの構築を進めていくとのことです。
協業の意義と未来
今回の業務提携に関し、西武ホールディングスの田中健司部長は、ペッツオーライCEOとの愛犬家の立場から共にペットに優しい社会の実現を目指していると述べています。また、ペッツオーライの小早川CEOも独自のサービスと西武のリソースを組み合わせることで、多くのペットオーナーに新たな価値を提供できると期待を寄せています。
このように、両社が協力することで、ペットを飼う人も、そうでない人も共に思いやりを持って暮らせる社会が実現することを目指していきます。多くの企業や自治体との連携を通じて、さらなる取り組みが進むことを期待しています。