RLWRLD、次世代AI技術で製造業に革命を
韓国ソウルに拠点を置くリアルワールド(RLWRLD Inc.)が、シードラウンドで約22億円の資金を調達しました。この資金は、日本と韓国のベンチャーキャピタル、及び大手企業のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が共同で出資したものです。リアルワールドの使命は、製造現場で活用可能なロボティクス・ファウンデーションモデル(RFM)技術の開発を通じて、AIの革新を推進することにあります。
RFM技術とは何か?
RFMは、従来の言語基盤の大規模言語モデル(LLM)とは異なり、現実の環境で実用化されるAIの基盤技術です。この技術は製造、物流、サービスなどの多様な物理的産業と融合することで、次世代のAI分野をリードしていきます。リアルワールドは、インテルに買収されたOLAWORKSの創業者であるリュ・ジュンヒが代表を務め、多彩な専門家が集結しています。
資金調達の背景
今回の資金調達は、グローバル・ブレイン、Mirae Asset、Hashedなどのベンチャーキャピタルに加え、国内外の戦略的投資家が参加して実現しました。これにより、リアルワールドはAI技術の競争力を強化し、グローバルなフィジカルAI市場でのリーダーシップを確立する計画です。
日本での事業展開
リアルワールドは2025年に日本拠点を設立し、本格的に事業展開を加速する予定です。特に、日本の製造業が直面する課題を解決するために、優れたロボット技術やセンサー技術を持つ企業との連携を進めていく計画です。日本の技術力と自社RFMソフトウェア技術を組み合わせ、新たな革新を生み出すことを目指します。
未来へのビジョン
また、リアルワールドは日本のAIおよびロボティクス研究機関との学術的な協力も拡大する方針です。大学や研究機関との共同研究を通じて、RFM技術を一層進化させ、日本の優れた研究インフラを活用して世界基準のAI技術を確立していきます。さらに、現代の製造業が直面する「職人技術の継承」という重要な課題に挑戦する意向も示しています。ヒューマノイドロボットを実際の製造現場に投入する実証プロジェクトも考案中です。
まとめ
リアルワールドの展望は明るく、技術的なイノベーションは製造業に大きな影響を与えることでしょう。独自のAI技術を駆使し、日本と韓国の強みを結集することで、産業界に新しい風を吹き込む存在として成長が期待されています。今後の動きにも注目です。