わずか0.4mmの歯の調整で滑舌が劇的に改善!? 声のプロも注目する画期的なメソッドとは
医療法人社団健幸会 安藤歯科クリニックの理事長・院長である安藤正之氏は、長年「咬み合わせと首のこり・肩こり」の関連を研究してきました。その過程で、歌手や俳優、声優、アナウンサーなど、声のプロから「声が良くなった」「滑舌が良くなった」といった嬉しい声を数多く聞くようになったのです。
安藤院長は、この声の変化が単なる偶然ではないと考え、2007年から千葉工業大学の大川茂樹教授(日本音響学会理事)と共に「歯と音声の研究会」を立ち上げ、本格的な研究を開始しました。15年以上にわたる研究の結果、驚くべき事実が明らかになったのです。それは、歯の形をわずか0.4mm調整するだけで、滑舌が劇的に改善するという事実です。
なぜ歯の形が滑舌に影響を与えるのか?
安藤院長によると、舌は歯の刺激を嫌うため、歯の尖った部分から逃げるように動こうとするのだそうです。これが、滑舌の悪さにつながる原因の一つだと考えられています。
声のプロにこそ効果が期待できる!
安藤院長は、特に声のプロに対して、このメソッドの効果が高いと考えています。歌手や俳優など、声のプロは腹式呼吸や滑舌の練習など、発声に関する基本的な訓練を積んでいます。そのため、滑舌の改善を妨げている要因として、「歯」が大きな役割を果たしているケースが多いのです。
研究チームによる具体的な検証
安藤院長と大川教授は、東京藝術大学の声楽科の教授とも協力し、声楽科の学生を対象に、治療前後の声紋分析やフォルマント分析など、さまざまな検証を行ってきました。その結果、歯の形をわずか0.4mm調整しただけで、声の周波数成分や母音の特徴が変化し、滑舌が改善したことが明らかになりました。
今後の展望
安藤院長は、日本語だけでなく、英語など多くの言語においても、このメソッドの有効性を検証していくことを目指しています。さらに、滑舌を気にする海外の人々にも、この画期的なメソッドを広めていきたいと考えています。
安藤歯科クリニックの取り組みが、多くの人々の滑舌改善に貢献することを期待しています。
関連情報
安藤歯科医師の千葉工業大学での講演動画: https://www.youtube.com/watch?v=-NCzaoWultU
安藤歯科医師と大川茂樹教授の日本音響学会発表論文:
https://www.youtube.com/watch?v=cVSdcNIKitQ