イオンリテールと花王・コーセーの共同プロジェクトが開始
イオンリテールは2023年10月1日より、化粧品プラスチック容器の水平リサイクルに向けた新たな取り組みを開始しました。これは、花王株式会社と株式会社コーセーとの協働によるもので、すでに2021年から開始していた資源循環と環境負荷低減に向けた施策の一環です。
取り組みの概要
この取り組みでは、イオンの全国約70店舗に設置された回収ボックスを通じて、使用済みの化粧品プラスチック容器を回収します。回収対象となるのは、花王のソフィーナ、カネボウ化粧品、及びコーセーの商品に使用されるプラスチック容器です。なお、メイクアップ品やガラス容器などは対象外となります。
目指す未来
イオン、花王、コーセーの三社は、これを持続可能な社会を目指す実装モデルとすることを意識しており、今後は回収エリアを拡大し、より多くの人々にこの取り組みを知ってもらうことを計画しています。目指すのは、化粧品業界全体でリサイクル習慣を広め、環境に優しい社会の実現です。
背景と今後の展開
花王とコーセーは、化粧品事業におけるサステナビリティを重視し、2021年から協働をスタートしました。この数年間、ケミカルリサイクルPET素材の採用や、未使用の化粧品のアップサイクル企画を進めてきましたが、化粧品業界全体が直面しているリサイクルの課題解決に向けた努力を続けています。
実績と期待される効果
過去には、イオンリテールが関わった施策として、2022年には約40店舗において使用済み化粧品容器の回収が行われ、2024年には回収した容器を利用した商品化にも成功しています。今回の新取り組みにより、さらなる回収量の増加が期待され、商品ラインアップの再生素材使用が進むことが見込まれます。
コミュニティへの呼びかけ
今回の取り組みは、多くの消費者に参加してもらうことが重要です。回収ボックスは東京都、千葉県、埼玉県の複数の店舗に設置されているため、地域の皆さまにお越しいただき、使用済みの化粧品容器を持参していただけることを期待しています。これにより、私たち一人一人が環境保護に貢献できる機会が広がります。
このように、化粧品プラスチック容器のリサイクルは、持続可能な社会に向けた大きな一歩です。皆で協力し、より良い未来を作り上げていきましょう。