企業の未来を変える『はたらく人ファースト』の理念と実践とは
2026年3月4日、東京都品川区で開催された『はたらく人ファーストアワード2025』の授賞式は、多くの企業が注目するイベントとなりました。この授賞式では、第2部において最高位である「Gold」を受賞した3社が、ビジネスの現場でどのように「はたらく人ファースト」を実践し、さらにどうAIを活用したかが議論されました。
モデレーターとして登壇したのは、千葉商科大学基盤教育機構の常見陽平准教授。彼は、各企業の取り組みを評価しつつ、それらがいかに従業員の働き方を改善するかに焦点を当てました。受賞した企業は福祉、建設、小売といった多様な業種から成り、それぞれの業界特性を活かした活動が紹介されました。
Gold受賞企業の紹介
1. 株式会社ライフデザイン(沖縄県宜野湾市)
代表取締役:南 徹 氏(業種:福祉/介護)
ライフデザインの取り組みは、AIを活用して業務効率を向上させつつ、現場での人手不足を解消することに焦点を当てています。事務作業の負担を軽減することで、本来注力すべき利用者への支援に集中できる環境を実現しています。
2. 株式会社大和工務店(宮城県栗原市)
代表取締役:齋藤 吏恵 氏(業種:建設)
大和工務店では、ベテラン社員の技術と知識をAIに学ばせる取り組みを行い、若手社員の育成に役立てています。これにより、世代を超えた知識の共有が進み、より強い組織を目指しています。
3. 株式会社キースト(静岡県御殿場市)
代表取締役:古賀 伸弥 氏(業種:小売)
キーストは、有効なシフト管理を実施することで、労働時間の短縮を推進し、社員の働きやすさを向上させています。パフォーマンスを向上させるためには、どのような環境が必要かに真剣に取り組んでいます。
ビジネストークセッションの内容
AI活用の重要性
常見氏は、AIが単に業務を効率化する道具ではなく、従業員が人間らしい仕事に集中できるようにする手段であると強調しました。挙げられた具体例として、ライフデザインでの記録業務のAI化や、大和工務店での知識継承のAI活用があり、これらがいかに労働環境を改善するかを明らかにしました。
エンゲージメントサーベイの活用
エンゲージメントサーベイでは、スコアそのものに一喜一憂するのではなく、その中身を分析することが重要です。どのような要素が従業員の満足につながるのかを理解することが、真の改善につながると指摘されました。また、ハラスメントや制度に対する従業員の不満も重要な改善点として捉えられました。
働き方の改善について
キーストの取り組みでは、シフトのデータ化を行うことで、長時間労働を見直し、実労働時間の削減に成功しました。これは、従業員の健康や意欲を守りながら、業績を向上させる良いモデルケースとされています。
まとめ
今回のイベントは、企業が「はたらく人ファースト」を実践するための多くの示唆を提供しました。それぞれの企業が直面する課題も違う中で、共通して求められるのは、従業員を一人の生活者として理解し、彼らの声に寄り添うこと。今後さらに進展が期待される分野であり、その成長を見守りたいところです。