震災後の水分補給意識
2011-10-11 15:30:01
震災後の水分補給意識に地域差と変化、キリン調査から見るトレンド
震災後の水分補給意識に地域差と変化、キリン調査から見るトレンド
キリンMCダノンウォーターズ株式会社が行った調査から、震災前後における水分補給の意識が地域によって異なることが明らかになりました。調査は全国の小学生の子どもを持つ母親800名を対象に、震災後の水分購入意識やストックに焦点を当てています。以下では、具体的な調査結果を紹介し、地域差やその背景について考察します。
調査の概要
この調査は、2011年8月22日から24日まで、楽天リサーチ株式会社を通じて実施されました。調査対象は、30歳から49歳の小学生の母親で、その結果、震災後の水分補給に対する意識に大きな地域差が見られました。
1. 地域ごとの水分補給意識
関東地方のニーズ
震災後、ミネラルウォーターが最も必要された地域は関東地方でした。調査によると、震災後の3月中に購入した人の割合は全国平均で18%となり、平均本数は16.91本でした。この地区は、特に高いニーズを示し、平均金額も289.15円と他の地域より高額でした。
近畿地方の備蓄状況
一方、近畿地方ではミネラルウォーターのストックが最も多く、平均で18本という結果が出ています。逆に、中国地方ではストックが1本という低い数字が示されましたが、震災後の購入平均本数は中国地方が24.58本と非常に高かったのです。このことから、関東以北のストック数を上回る形で、状況が異なることが伺えます。たとえば、近畿は日頃からのストックを重視し、中国は有事後に購入する568%であると考えられます。
2. 増加するミネラルウォーターの購入
この夏、ミネラルウォーターの購入量が増えた最も大きな理由は、節電と猛暑による熱中症への対策でした。特に北の地域では高い増加率を示し、例えば北海道では76.5%がこの理由を挙げています。このことが、地域毎の意識の違いに寄与していると考えられます。
3. 余剰備蓄の傾向
震災後にミネラルウォーターを意識的に多く購入した人々の中には、余剰備蓄が増えたことが見られ、夏の購入数も例年より増加している傾向にあります。これは、震災によって意識が変わったため、必要以上に備蓄を行う傾向が出たためだと言えるでしょう。
4. 節電と水分補給の関係
また、夏の電力不足も重なり、熱中症対策のために水分補給が非常に意識されています。55.5%の人が熱中症対策を行っており、子どもへの教育も進んでいます。特に、節電を心がけている人々は、水分補給にも敏感であることが調査からも明らかになりました。
5. スマートストックの概念
最後に、スマートストックについて触れたいと思います。これは災害時に必要な適切な量の水・食材を考えるもので、日常からの備蓄が重要です。無駄を避けるためにも、余裕を持った備蓄が推奨されています。詳しいレシピやストック量の指針は、ぜひ公式リンクをご覧ください。
この調査からは、震災をきっかけに水分補給の意識が高まり、地域ごとに異なる意識や購入行動があることが内容に反映されています。これからも災害に備えた正しい意識を持ち、適切なストックを行う重要性が求められています。
会社情報
- 会社名
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キリンビバレッジ株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前6-26-1キリン原宿本社ビル
- 電話番号
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