障がい者雇用へ新たな挑戦！アルティウスリンクのDX推進事例を深掘り

障がい者雇用の現場から生まれた業務効率化

アルティウスリンクが障がい者雇用を専門に扱う「事務サポートユニット」で、業務効率化に向けた新しい取り組みが立ち上げられました。このプロジェクトでは、デジタル技術を駆使して印刷業務をスマート化し、注文者の利便性を高めることが目指されています。

取り組みの背景

このユニットは、社内の事務や印刷業務を担当しており、2016年の立ち上げ以来、障がい者雇用の実現だけでなく、その活躍を促すための施策を多く進めてきました。しかし、業務の効率化に向けた取り組みは、これまで行われていない初めての試みとなります。背景には「注文者の利便性の向上を図りたい」という強い想いがあります。

従来の印刷業務では、注文者がExcelで注文書を記入する際に、複雑な入力項目が多く、誤入力が頻発していました。このため、注文内容の確認や修正で多くの手間がかかり、結果的に印刷不備が生じることもありました。この課題を乗り越えるために、メンバーから「Power Automateを活用して、注文者がスムーズに依頼できる仕組みを作りたい」というアイデアが提案されたのです。

DX進行のための研修実施

業務効率化の挑戦を進めるため、事務サポートユニットではメンバーが共同で目的を理解し納得したうえで動けるよう工夫しています。本プロジェクトの目標は、2025年度までにDX化への関わりを深めることです。この雰囲気を作ることで、全メンバーが前向きに挑戦できる環境を整えました。

また、各メンバーの持つ知識や経験を最大限に活かすことも重視されました。この取り組みの中心となったのはHさんであり、ITツールに詳しいNさんがサポート役となりました。彼らは業務を理解した上で新しい運用方法を構築し、研修資料の準備にも尽力してきました。

約3か月間の準備期間を経て、ついに研修の日が訪れました。全員参加のもと、「Power Automateを知り、体験する」という目的で実際に操作しながら学ぶ形にしました。Hさんが講師、Nさんがサポートを担当し、全員が理解を深めながら進行しました対象者の内容に沿ったフローを作成する中で、エラーもあったものの、Nさんが迅速にフォローして全員で解決を図りました。

新たな運用のスタート

8月には、Power Automateを使った新しい運用が開始されました。まずは需要の高い商品から導入し、成果を積み重ねています。利用者からは「注文がスムーズになった」「納品が早くなった」といった好評の声が寄せられ、作業の効率化が実現しています。

この新運用では、今後さらに対象商品を拡大する計画が進行中です。また、印刷業務だけでなく、他の業務にも効率化の取り組みを広げるための手段も模索しています。

この事務サポートユニットの挑戦は、まだ始まったばかり。Hさんの提案が基盤となり、メンバー全員が協力し合い、仕事の環境をより良いものにするために尽力しています。アルティウスリンクは、これからもより多様な働き方を推進し、全ての従業員が自らの可能性を開花させる場を提供していくことでしょう。