実績と革新の交差点、ハイパーCLT敷板
株式会社カイタクが開発した『ハイパーCLT敷板』は、土木工事の現場での仮設資材として新しい選択肢を提供します。最近、この画期的な木製敷板が、国土交通省の新技術情報提供システムであるNETISに正式に登録されました(NETIS番号:TH-250021-A)。これにより、多くの施工者が新しい技術としてその活用を検討することが期待されています。
土木現場の現状と課題
従来、土木工事においては重機や車両の通行確保のために敷鉄板を使用するのが一般的でした。しかし、敷鉄板は強度があるものの、重いことが作業や施工時の負担となり、多くのデメリットが存在しました。例えば、重すぎるために取り扱いが難しく、運搬時のコストもかさむのが問題です。また、騒音や景観への影響も無視できませんでした。
ハイパーCLT敷板の特長
ハイパーCLT敷板は、木材を特定の方向に組み合わせたCLT(直交集成材)を使用しています。その特徴は以下の通りです。
1.
軽量性:ハイパーCLT敷板は、従来の敷鉄板に比べて大幅に軽量です。5×10版サイズ(1.5m×3m)で約230kg、5×20版サイズ(1.5m×6m)で約460kgです。これは、従来の敷鉄板の4分の1に相当し、輸送コストの大幅な削減を可能にします。
2.
作業者の負担軽減:敷板は硬すぎず、作業員が活動しやすくすることで、安全性を向上させます。特に、夏場においては照り返しが無く、熱中症対策にも繋がります。
3.
性能の高さ:大型クレーン車でも耐えられる性能を備えており、様々な土木現場での使用が可能です。これは資材ヤードや仮設道路など多岐にわたります。
NETIS制度の意義
NETISは、新しい土木技術や資材を国が情報公開し、公共工事での活用を促進するための制度です。登録されることで、技術の詳細が整理され、施工者がその技術を評価・比較しやすくなります。これにより、現場での競争や創意工夫が促される制度として、多くの期待が集まっています。
未来を見据えて
今回のNETIS登録はハイパーCLT敷板の活用が広がるためのスタートに過ぎません。土木現場における新しい常識として、敷鉄板からのスムーズな移行を可能にするこの敷板は、環境配慮や地域資源の有効活用を実現するものとして高く評価されています。
施工現場にハイパーCLT敷板を取り入れることにより、質の高い施工を目指し、地域に貢献する新たな手段が広がることでしょう。カイタクは今後もこの技術を基に実績を積み重ね、さらなる改善を続けていきます。私たちの未来に向けて、ハイパーCLT敷板が土木業界の新たな選択肢として注目される日が待ち望まれています。
会社概要
株式会社カイタクは2003年に設立され、岡山県岡山市を本社としています。代表取締役は坂手澄子氏で、現在はCLTを使った仮設資材のリースを行っています。公式ウェブサイトも運営しており、詳細な情報は以下のリンクから確認できます。
株式会社カイタク公式サイト