欧州の学生が日本の環境を学ぶ「MIRAI」プログラム
外務省が推進する対日理解促進交流プログラム「MIRAI」は、2024年11月6日から11月12日の期間に、欧州の15か国から選ばれた青年たちを日本に招待します。このプログラムは、日本の文化や環境問題について理解を深めることを目的にしており、様々な活動を通じて国内の実情を体験し、国際的な相互理解を促進します。
プログラムの詳細
参加者たちは、東京都と山梨県を訪れ、オリエンテーションや視察、交流、文化体験など多岐にわたるプログラムに参加します。例えば、初日はオリエンテーションを行い、日本の文化や環境課題についての基礎知識を学んだ後、深川江戸資料館などで視察を行います。
早稲田大学では、環境分野を学ぶ他の学生たちと知的な交流を図り、意見交換やキャンパスツアーを通じて友情を深めます。このような交流は、将来的に国際的なリーダーとしてのつながりを築く重要な機会です。
そして、川崎市環境総合研究所では、日本の環境技術や公害問題への取り組みについて学び、環境問題に対する意識を高めます。また、NEDOでは新エネルギー関連の施策や課題についての講義を受講し、持続可能な社会に向けた知識を得ます。
日本文化との触れ合い
参加者たちは、東京国立博物館に訪問し、国宝や重要文化財を観賞することで、日本の歴史や文化に触れる貴重な体験を得ます。さらに、九条館での抹茶体験を通じて、日本の伝統的な文化を直に体験することができます。これらの活動を通じて、日本の文化や環境問題についての理解を深め、各国との相互理解を高めることが期待されています。
日本の未来に向けて
このプログラムは、日本の優れた環境(グリーン・エコ)に関する取り組みを紹介し、参加者たちが日本の社会や政策への理解を深めることを促します。また、海外の学生たちが日本の魅力を自国に発信し、国際的な協力を進めることで、持続可能な未来に向けて共に考察を行います。
参加国と実施機関
「MIRAI」プログラムには、イタリア、英国、オーストリア、クロアチア、スウェーデン、スペイン、チェコ、ドイツ、ノルウェー、フランス、ブルガリア、ベルギー、モナコ、ラトビア、ルクセンブルクの大学生や大学院生が参加します。このプログラムは一般財団法人 日本国際協力センター(JICE)が実施しており、参加者たちは英語と日本語を交えながらコミュニケーションを行います。
全体を通じて、参加者たちが日本の実情を直に体験することで、国際的な視野を広げ、将来のリーダーとしての資質を磨くことができる貴重な機会になります。