業務提携の概要
株式会社ジェクトワン(以下、ジェクトワン)は、横浜銀行(以下、横浜銀行)と業務提携を締結し、2025年10月より両社の協力が始まります。この提携は、急増する空き家問題に対応し、地域の活性化に寄与することを目指しています。空き家問題は日本において、850万戸以上の物件が放置されており、社会的な課題とされています。
空き家事業「アキサポ」の実績
ジェクトワンは「アキサポ」という空き家解決サービスを2016年にスタートし、これまで多くの空き家問題を解決してきました。空き家所有者のニーズに応じ、物件や地域の特性に合った解決策を提案しています。「アキサポ」という名称は「空き家サポート」を略したもので、所有者の手間を軽減するさまざまなサービスの提供を目指します。特に、売却の意向がなく、住む予定もない空き家所有者に対して、ジェクトワンの「アキサポを活用することで、物件を有効に活用する支援が可能となります。
提携スキーム
今回の提携により、横浜銀行は顧客からの空き家に関する相談を受けた際、「アキサポ」を通じて適切な解決策を提案します。横浜銀行が持つ広範囲なネットワークと、ジェクトワンの専門知識を融合し、地域資源としての空き家を活かす新しいモデルを構築します。
空き家活用のメリット
「アキサポの活用」は、空き家をジェクトワンが借り受け、リノベーション工事を行った後に一定期間転貸する形で提供されるサービスです。この仕組みにより、資金の確保が難しい空き家所有者でも、空き家の価値を向上させることができます。契約終了後は、リノベーションされた物件が所有者の元に戻るため、所有権も保持できます。
地域活性化への寄与
ジェクトワンの代表取締役、大河幹男氏は、空き家問題の解消を通じて日本の地域社会が活性化することを強く願っています。「地域金融機関としての横浜銀行と連携し、神奈川を起点に持続可能な街づくりを進めていく」と語ります。空き家の価値を高めることで、地域に新たな循環を生み出し、活力をもたらすことを目指しています。
ジェクトワンの企業情報
株式会社ジェクトワンは、2009年に設立された不動産開発・リノベーション企業です。東京都渋谷区に本社を構え、資本金は1億3,000万円です。総合不動産開発、リノベーション、賃貸管理、空き家事業を展開し、地域密着型の事業スタンスで社会課題の解決に取り組んでいます。また、ジェクトワンの空き家解決サービス「アキサポ」は、地域ごとのニーズに合わせた多様なプランを提供し、これまで多くの空き家の有効活用を支援してきました。
アキサポのサービス内容
「アキサポの活用」だけでなく、「アキサポの買取サービス」も提供しています。これは、空き家を直接買い受けるサービスで、全国無料査定を行い、適切な売却もサポートします。このように、ジェクトワンは空き家所有者に多彩な選択肢を提供し、悩みを解決することに全力を尽くしています。
ジェクトワンと横浜銀行の業務提携により、地域にとって価値ある空き家の活用が進むことが期待されます。