モリスくんとオレンジいろのドレス
2025年2月27日、世界文化社から新しい絵本『モリスくんとオレンジいろのドレス』が発表されます。本作は、主人公モリスくんがオレンジ色のドレスを通じて自分の「すき」を見つける物語。この絵本は、ただのジェンダー絵本ではなく、モリスくんの感性の豊かさが描かれた特別な一冊です。
モリスくんの不思議な冒険
モリスくんは、様々な「すき」を持つ子どもです。例えば、日曜日にのんびり朝ごはんを楽しんだり、リンゴジュースを飲むのが大好き。また、絵を描くことや動物たち、そして鮮やかなオレンジ色にも惹かれています。そんな彼が見つけた素晴らしいドレスに対する思いが、物語の中でじっくりと描かれています。
「だいすきなトラや、おひさまや、ママのかみのけとおなじいろ。」この言葉は、モリスくんが色の持つ力を感じ、喜びを見出す瞬間を表現しています。彼がドレスを試着すると、思わず楽しい音が耳に飛び込んできます。これらの美しい描写は、モリスくんの心の温かさや、色と音の魅力を伝えています。
子どもの心を深く見つめる
モリスくんはドレスを着て外に出ると、周囲の反応に戸惑いを覚えます。友情や受け入れられない恐怖、そして自分の「すき」が他者と違うことへの不安。これらの感情は、実際の教育現場から生まれたものです。著者のクリスティーン・バルダチーノは、小学校での出来事を元に、この物語を書き始めました。男の子がドレスを着ることの意味や、それに伴う葛藤を丁寧に描くことで、多様な価値観が子どもたちに伝わることを望んでいます。
イラストはカナダのイザベル・マランファンによるもので、モリスの微妙な感情を美しく表現。他者からの視線や感情の起伏を感じ取りやすく、読む人の心に残ります。翻訳者のまえざわあきえは、モリスの個性を余すところなく表現し、物語に命を吹き込む役割を果たしました。
まとめ
『モリスくんとオレンジいろのドレス』は、全32ページにわたり、モリスくんのユニークな冒険が描かれています。発行元は世界文化社で、作品は感性を豊かにし、勇気を与える一冊となることが期待されています。この絵本は、モリスくんが教えてくれること、自分らしさを大切にすることの重要性を感じさせる素晴らしい作品です。今後の展開が楽しみです。ぜひ手に取って、その魅力を体験してみてください。
刊行情報
- - 作:クリスティーン・バルダチーノ
- - 絵:イザベル・マランファン
- - 訳:まえざわ あきえ
- - 発売日:2025年2月27日
- - 定価:1,760円(税込)
- - 仕様:A4変型判/32ページ
- - 発行:株式会社世界文化社
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