銀座もとじ代表・泉二啓太の特別展 "考土 code -奄美-"
日本の着物文化を現代に受け継ぐ「銀座もとじ」は、1979年の創業以来、染織家や工房と共に一流の作品を提供しています。このたび、代表取締役社長の泉二啓太が「Mikkeキュレーターズ・コンペティション」において特別賞を受賞しました。その作品は、奄美の伝統的な織物、大島紬をテーマにしたもので、技術「泥染」を用いて、新たな作品《泥中の布(でいちゅうのぎん)》を発表しました。
この受賞を受け、泉二にとって初めてのキュレーションである特別展「考土 code -奄美-」が2025年6月27日から7月14日まで、Mikke GALLERY(東京都新宿区)にて開催されます。この展覧会は、奄美の自然や文化をテーマに、未来の染織文化を探る取り組みです。
展覧会のテーマと目的
「考土」というテーマには、奄美に暮らす人々の記憶や素材、技法に対する再考の視点が込められています。展覧会には、6組のアーティストが参加し、それぞれのアプローチで奄美の文化を探求します。このようにして、過去と未来の接点を新たに見出すことを目指しています。
アーティストたちの作品は、土地に根ざした素材の価値を再認識し、視覚的に表現したインスタレーションや染織の技術が見どころです。運営者は、地域に伝わる古来技術を用いて、現代に生かす探求の中でアートが生まれる様子も共有します。
ミッションと社会的意義
本プロジェクトの背景には、地域文化の新たな可能性を探ることがあり、参加するアーティストたちはアートを通じて地域の価値を発信します。各アーティストは、自らの感性と手法を使い、奄美の自然や土着の文化の深さを探ります。これにより、現代に求められる伝統技術の新しいイメージを形成し、文化の持続可能性を促進します。
泉二は「地を知ることは、その土地の記憶を辿ることでもある」と語ります。これまでの産業革命以降、地域性が薄れたと言われている現代において、土地に根ざした素材や技法の再発見を促す活動が重要だと感じています。土と植物の協働によって、染織の色味が生成されるプロセスは、台地の記憶を呼び起こす一助となります。
会期中のイベント
この特別展では、会期中にトークイベントや染のワークショップが開催される予定です。トークイベントでは出展作家やキュレーターが、展覧会の魅力や創造の背景について深く語ります。また、毎週末には染のワークショップも実施され、参加者は実際に染織体験ができます。
関連商品とアートスぺース
特別展に合わせて、関連商品も販売される予定で、Tシャツや手ぬぐいなどが登場します。これにより、訪れたお客様が気軽に奄美の文化を持ち帰り、その魅力を日常に取り入れるきっかけとなるでしょう。
Mikke GALLERYは、アートとキュレーションに特化したスペースで、新しい創造の場を提供しています。多様な展示企画を通じて、世代やジャンルを超えたアーティストと観客の交流を目指しています。
おわりに
泉二啓太の特別展「考土 code -奄美-」は、奄美の土地が育んできた美と技術を再考し、未来へ新たなビジョンを提示する重要な機会となります。この特別展を通じて、伝統と現代が交差する新たな染織の世界をお楽しみに。