インド・ビハール州ガヤで教育支援活動がスタート
NPO法人結び手が、インドのビハール州ガヤ県にあるSundariya Nagar村で基礎教育の取り組みを2026年から始めることを決定しました。この村では、教育の質が著しく低く、小学5年生でさえヒンディー語の読み書きや基本的な算数ができていない子どもたちが多く存在しています。現地調査によると、通学している子どもたちのうち、ヒンディー語の読解力が小学1年生レベルに満たない子どもがほとんどであり、この問題を解決するための支援が求められています。
教育現場の実態
結び手は2025年12月26日に現地を訪問し、村人や子どもたちから直接話を聞き、深刻な教育課題を確認しました。学校は存在するものの、実際には学びの機会が与えられていない現状が浮き彫りになりました。多くの子どもたちは「分からないことをそのままにする」状態が固定化されており、さらには「学校に行っても教わることがない」という期待感の薄れが見受けられました。
また、村のカーストがManji(ダリット)であり、住民たちは制度的な支援を受けることに対する萎縮感を抱えています。これは、教育だけでなく生活全般に影響を及ぼしており、住環境においても非常に脆弱な状況が続いています。
医療と教育の関係
さらに、教育と医療は互いに関連しており、病気やケガが家庭の収入を圧迫し、学びの機会を奪う恐れもあります。約5km先には私立病院が存在するものの、費用や長蛇の列が障害となっており、実質的な医療サービスへのアクセスが制限されています。
基礎教育活動の内容
2026年からの活動では、以下のような取り組みが行われる予定です:
1.
文房具の整備:学習を続けるために必要不可欠な文具を提供します。
2.
基礎教育の再構築:子どもの達成度に応じて、効果的に学び直せる環境を整備します。
3.
ライフスキルトレーニングの導入:「考える力」や「他者を尊重する姿勢」、そして「不正に対する耐性」を育成するためのプログラムを実施します。子ども新聞や絵本、紙芝居、カードゲームなどを教材として活用します。
代表理事の思い
代表理事の福岡洸太郎は、「通っているのに学べていない」という現実を目の当たりにし、さらなる活動の必要性を感じています。教育の重要性を再認識し、取り組みを通じて子どもたちに自立のための基盤を提供し、将来的に搾取や差別の構造から解放されることを目指しています。
結び手はいつでも外部環境の影響で努力できない人々に対し、学びの機会を提供し、彼らが自己の権利を理解し、適切にアクセスできるよう支援することを理念に活動しています。
さらなる支援をお願いします
今回の取り組みは教育が持つ力を再確認させる重要な一歩です。NPO法人結び手は、支援を求めています。
これからも彼らの活動に注目し、応援していきたいと思います。