ミタチ産業とトライムが共同で構築したECサイトの誕生
デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む現代、企業は顧客との接点をオンラインにシフトする必要性が増しています。そんな中、ミタチ産業とトライムが手を組み、配信開始したのが「MITACHI Web Store」です。このECサイトの立ち上げ背景や得られるメリット、今後の展望を詳しく見ていきましょう。
ECサイト設立の背景
近年、テレワークやオンライン営業が推奨される中で、企業は新しい顧客接点を模索しています。ミタチ産業は、既存の対面営業に加え、オンライン上での交流を増やすことが顧客のニーズに応えるための鍵だと考えました。
特に半導体や電子部品市場では、商品数が膨大である上に、販売方法も専門的な知識が求められます。このため、製品理解を深め、顧客の利用シーンに基づいた販売戦略を構築することが不可欠です。これを実現するために、2020年7月、ミタチ産業とトライムが業務提携を結びました。トライムの代表である遠山氏がミタチ産業のCDOに就任し、デジタル推進室が新設されました。
MITACHI Web Storeの名称とロゴの意味
MITACHI Web Storeという名称は、社内公募により選ばれました。選定にはアンケートも利用され、ブランドの声を反映した形となりました。また、ロゴはトライムがデザインし、「見つける、選ぶ、を導く」というコンセプトを持っています。親しみやすさを重視し、ミタチ産業の象徴である水道橋のイメージも取り入れました。
ロゴの「C」はレーダーを模し、顧客が求める商品に迅速にアクセスできることを象徴しています。さらに、カラーはコーポレートカラーのブルーからグリーンへと移行するグラデーションが採用され、識別性を高めています。
今後のビジョン
今後の計画として、現時点で提供されている製品は約10,000点ですが、これを中期的に100,000点へと拡大していく方針です。また、ただ単に製品を販売するだけでなく、ミタチ産業の強みであるEMS(電子機器受託製造サービス)やIoT関連の情報も発信し、新たなお問い合わせを創出することを目指しています。
デジタル推進室とトライムのマーケティングチームが連携し、成功データを活用して基礎的なマーケティング戦略を展開していくことで、対面営業との差別化を図り、売上を拡大する見込みです。
会社概要
代表者: 橘和博
所在地: 名古屋市中区伊勢山二丁目11番28号
設立: 1976年7月2日
事業内容: 電子デバイスの販売及び製造
URL:
ミタチ産業
代表者: 遠山拓朗
所在地: 東京都渋谷区渋谷2-14-6
設立: 2009年10月1日
事業内容: ECサイトの企画・制作
URL:
トライム
このように、新たな一歩を踏み出した「MITACHI Web Store」は、デジタル時代における顧客との結びつきを強化し、ビジネスの成長に寄与していくでしょう。