四国の観光業を支える訪日外国人旅行者の実態と展望
一般社団法人四国ツーリズム創造機構(以下「四ツ創」)は、株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」)との共同で、四国を訪れる外国人旅行者に関する調査報告書を発表しました。この調査は、2024年度から継続的に実施されるもので、地域の観光振興に向けた重要なデータを提供します。
調査の概要
調査は四国4県の主要観光地で行われ、2025年9月19日から10月26日までの期間に、欧米や豪州からの旅行者を対象に対面式のアンケートが実施されました。約460件の有効回答が集まり、四国観光における現状が明らかになりました。 さらに、旅行者が四国を訪れる動機や、訪れた理由についての変遷を分析することで、今後の観光戦略の立案に役立つ情報が得られました。
分析結果のポイント
調査結果の主な特徴は以下の通りです。
- - 訪問目的の変化: 欧米や豪州からの旅行者の中で、「四国訪問が主な目的」とする比率が上昇しています。これは、「四国ブランド」が国際的に認知されつつあることを示唆しています。
- - 前訪問地の影響: 四国に来る直前の訪問地として「大阪」が最も多く、大阪・関西万博の影響が見受けられます。このことは、四国が大阪からのアクセスの良い観光地としての地位を確立していることを意味します。
- - 地域経済効果: 四国独自の観光コンテンツ、特に四国遍路や直島などが地域経済に与える効果が高いことが示されました。これらの観光資源は、訪問者を引きつける大きな要素となっています。
- - 滞在期間と消費額の関係: 滞在期間が長くなると、その分消費額も増加する傾向がありますが、同時に「困りごと」が増えることも明らかになりました。これは、ビジターにとっての利便性向上が必要であることを示しています。
今後の展望
四ツ創とDBJは、今回のレポートを元に四国地域の観光振興に向けた戦略や施策を協働で進めていくことを強調しました。『四国ブランド』の深化や発展に向けた取り組みを進め、地域の観光業をさらなるレベルへと引き上げていく意向を表明しています。
また、DBJの企業理念に則り、地域の課題解決に向けた情報発信も積極的に続けていくとのことです。四国の観光業には、多くの可能性が秘められており、今後の成長が期待されます。
まとめ
今回の調査結果は、四国の観光業が直面している現状や今後の課題を浮き彫りにしました。訪日外国人旅行者の動態に関する最新データを基に、四国の観光振興に向けた具体的な戦略策定が急務です。今後も四ツ創とDBJの連携による情報発信に注目し、四国の魅力を多くの人に伝えていく必要があります。