新たな就活支援プロジェクトが始動
BAKUTAN株式会社と株式会社NTTデータが、就職活動生との新たな接点を形成することを目指した複数のプロジェクトを開始しました。これらのプロジェクトでは、パーソナライゼーションやマッチングに焦点を当て、学生に対して個別最適な情報を提供し、現役社員との交流を促進します。
BAKUTANとNTTデータの共同プロジェクト
BAKUTANは、東京大学発のスタートアップであり、「技術とデザインの力で『ご縁』を生み出す」というミッションを掲げています。一方、NTTデータはITサービスを世界50ヵ国以上で提供し、デジタル技術を活用したビジネス変革に貢献しています。今回のプロジェクトは、両社の強みを生かし、特に若年層における金融・IT業界の人材不足問題に対応することを目指しています。
地域間の機会格差を克服
春に行われた調査では、地域間の機会格差や文理・性別に基づくバイアスなどにより、金融・IT業界に触れたことのない「潜在層」の存在が浮き彫りになりました。この調査結果をもとに、就職活動において学生が自らのキャリア形成を能動的に選択できるような情報提供が求められています。
プロジェクトの詳細
このプロジェクトでは、次の施策が予定されています。
1.
情報提供施策の実証: アナリティクスを利用し、就活生のニーズや課題を可視化。個別最適な接点形成を目指します。
2.
AIマッチングシステムの導入: 現役社員と類似の属性やスキルを持つ就活生との交流を促進するために、AIを用いたマッチングを行います。
3.
双方向型セッションの実施: 就活生と現役社員が直接交流できるイベントを企画し、より深い理解を促進します。
これらの施策を通じて、学生が自らのポテンシャルを再認識し、幅広い視野で企業選択を行えるような環境を整えていく狙いです。
企業のコメント
NTTデータの髭直樹氏は、就活におけるインターンシップの重要性について触れ、特に早期化や採用直結型インターンが学生の視野を狭めるという課題感を持っていると述べています。また、BAKUTANの小森谷CEOも、就活生が必要とする情報の質とタイミングがキャリア選択に大きな影響を与えることを強調しています。
今後の展望
BAKUTANとNTTデータは、実証実験を経て各施策の効果を検証し、その結果を新卒配属の最適化や採用の多様性確保に向けて応用することを目指しています。このプロジェクトが成功することで、若年層が金融・IT領域に対してより良い理解を持ち、未来のキャリアを切り拓く手助けができることが期待されています。
企業概要
- - 株式会社NTTデータ: 世界50ヵ国でITサービスを展開し、社会づくりに貢献している企業。
- - BAKUTAN株式会社: AI技術とデザインを駆使して、新たなご縁を生み出すことを目指すスタートアップ。
この新たなプロジェクトが、学生にとって価値ある経験と学びの場となることを期待しています。