デジタルで進化する縫製業
2025-01-14 09:20:33

精巧株式会社が特許取得、デジタルで進化する縫製業の未来

精巧株式会社が進めるデジタルシームレス工程『DS-CYCLE』



国内縫製工場を運営する精巧株式会社が、2025年からデジタルとサステナビリティをテーマに新たな事業を展開します。特に注目すべきは、同社が特許を取得したデジタルシームレス工程『DS-CYCLE』です。この工程は、3Dグラフィックシミュレーションからインクジェットプリントまでを一貫して行うもので、効率的かつ無駄のない生産を可能にします。

DS-CYCLEの特徴


精巧の『DS-CYCLE』は、次のステップで構成されています。まず、3Dグラフィックシミュレーションを行い、その後2Dグラフィックパターンを作成、続いてグラフィックマーキング、最後にインクジェットプリントという流れです。この一貫したプロセスにより、各工程の作業時間が短縮され、精度の高い製品の製造が実現します。

また、グラフィックマーカーの配置を無駄なく行うことで、生地やインクの使用を最小限に抑え、製品原価の削減にも貢献します。裁断後には端材が残りやすく、リサイクルも容易になるため、環境負荷の軽減にも寄与しています。

環境に優しい生産システムの確立


精巧は、トヨタ生産方式(TSS)を基盤にした縫製工程PLMを導入しています。この方法により、最終製品の品質向上、業務の効率化、生産管理の簡素化が進み、納期の短縮も可能となります。さらに、千葉の縫製工場クチーレにはKornit社の顔料インクジェットプリント機を導入し、自社でのプリント生産も行える体制を強化。これにより、従来の顔料プリントよりも柔らかい仕上がりが実現し、水を使わないプロセスも採用されることで、さらに環境に配慮した製造が可能です。

デジタルワークシェアによる協業促進


精巧は、3Dデジタルデータを活用して依頼者と協業し、意思決定のスピードや精度を高める取り組みを行っています。デザイナーやOEM会社、小売業者が一部工程に参加できるようにすることで、多様なニーズに応じた柔軟な対応が可能になります。

サステナブルな未来を目指す


精巧は、今後も環境配慮型の工場へ改革を進め、国内生産の発展を目指します。2025年度には、千葉の工場近辺にソーラーパネルを設置し、90%のクリーンエネルギー使用を実現予定です。さらに、B-Corpの取得を目指し、世界基準に合ったデジタル化とサステナブル化を推進します。

精巧株式会社は、縫製業の未来を見据えた新たな取り組みを進め、環境配慮型の製造体制を確立しながら、国内市場での競争力を高めていくことでしょう。これらの努力が、今後の縫製業界全体の進化に寄与することを期待してやみません。


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会社情報

会社名
精巧株式会社
住所
東京都墨田区緑1-13-14
電話番号
03-3634-6431

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