日本国内におけるIT業界でのジェンダーギャップを解消するための新たな取り組みとして、NPO法人Waffleとbgrass株式会社が戦略的なパートナーシップを結ぶことが発表されました。Waffleは、性自認が女性及びノンバイナリーの中高生や大学生向けにプログラミング教育を提供することで、IT分野における女性の参画を促進しており、bgrassは女性エンジニアを支援する高スキル転職サービス「WAKE Career」を展開しています。
この提携は、日本のIT企業におけるジェンダーギャップ問題を解消するための重要なステップです。Waffleは2019年の設立以来、女性やノンバイナリーの学生を対象にした教育事業を推進し、社会全体の構造変革を目指しています。一方、bgrassは、「IT業界のジェンダーギャップを融かす」というビジョンのもと、女性が挑戦し続けられる環境を整えることに注力しています。
このパートナーシップによって、ITを志望する若者たちの育成や企業側の女性エンジニアが働きやすい環境づくりが期待されています。具体的には、Waffleの新たなスポンサー企業に対して、bgrassが提供する「WAKE Career サステナブル職場診断」が導入されます。
この診断は、WEPs(Women's Empowerment Principles)という国際的な基準をもとに、企業の労働環境について客観的に評価します。「働きやすさ」「働きがい」「フェアネス」を基準に、企業はその診断結果をもとに施策を講じ、持続可能な職場環境の構築に取り組むことができます。
Waffleの理事長である田中沙弥果氏は、「IT業界におけるジェンダーギャップは深刻な課題です。このパートナーシップを通じて、多くの企業が多様性を重視し、持続可能な職場環境を実現できると信じております」と述べています。
また、bgrass代表取締役の咸多栄氏は、「『WAKE Career サステナブル職場診断』を通して、この診断がIT業界におけるジェンダーギャップ解消へ向けたスタンダードとして広がることを目指しています。企業が自らのジェンダー課題に取り組むためのきっかけを提供できることを期待しています」とコメントしています。
このように、両者はIT業界のジェンダーギャップを解消するために共同で取り組んでいきます。サステナブル職場診断をIT企業に広めることで、より多くの企業がダイバーシティの実現に向けた努力を行う未来を描いています。
【サステナブル職場診断について】
SAサステナブル職場診断は、グローバルに通用する基準に基づき、IT業界におけるジェンダーギャップ解消を目的として開発された診断ツールです。企業の多様性推進に不可欠な要素を評価し、結果を活用して採用や広報、組織改善などに役立てることができます。
【特定非営利活動法人Waffleについて】
日本国内での女性やノンバイナリーの若者にプログラミング教育を無償で提供し、IT分野での活躍を促進しているNPO法人です。中高生向けのWeb作成コースや国際的なアプリ開発コンテストへの支援も行い、積極的に政策提言もしています。
【bgrass株式会社について】
女性エンジニア専用の転職支援サービスを提供する企業で、「WAKE Career」を通じて女性たちがキャリアを築くためのプラットフォームを提供しています。コミュニティ活動も行い、女性が技術やスキルを高める環境を整えています。