秘湯・夏油温泉観光ホテルが1年半の沈黙を破り営業再開

夏油温泉観光ホテルが再開

秘湯として名高い「夏油温泉観光ホテル」が、1年半の休業を経てついに営業を再開しました。2025年10月から11月11日までの期間、プレオープンとして新たなプランやサービスが提供されます。

営業の背景

北上市に本社を置くGETO Village Inc.は、人口減少や後継者不足といった課題から、失われつつある湯治文化を未来に繋げることを目的にこのホテルの再開に至りました。都市部のビジネスパーソンや若者をターゲットに、体と心をリフレッシュさせる「湯ノケーション」プランを提案しています。単なる宿泊施設ではなく、地域と都市を結ぶ新たな交流の場を目指しています。

夏油温泉観光ホテルの魅力

「夏油温泉観光ホテル」の最大の魅力は、源泉かけ流しの豊かな湯です。宿泊スタイルは自炊も可能な素泊まりスタイルで、自然に囲まれた静かな環境で特別な湯治体験が楽しめます。館内は昔ながらの湯治宿の雰囲気を色濃く残し、派手なリノベーションは行わず素朴さを大切にしています。日帰り入浴も可能で、地元住民と観光客が気軽に利用できるのも特徴です。

公式情報

- 宿泊料金：素泊まり 7,700円（税込）
- 営業日：金曜日〜火曜日（水曜・木曜は休館）
- 予約方法：公式LINEからの予約が必要です。

湯ノケーションプラン

再開を記念して、特別なワーケーション体験プラン「湯ノケーション」を実施します。これは温泉（湯）とバケーションを組み合わせたプランで、10月17日から27日の期間中、10名限定でモニタープランが提供されます。
このプランでは、参加者は自炊しながら昭和の湯治文化を体験することができます。Wi-Fiが未設置のため、デジタルデトックスを通じて自分自身と向き合う時間も提供されることから、心と体にとって非常に価値のある体験となるでしょう。

参加条件

参加者は、体験後にアンケートに応じ、自分のSNSで体験を発信することが求められます。特典として、GETO Villageのサポーターとしての機会もあり、新たなコミュニティへの参加が促進されます。

温泉文化の復活に向けて

GETO Village Inc.はこのプレオープンサービスを足掛かりに、地域の資源を活用した持続可能なビジネスモデルの構築を進めていきます。「温泉を社会課題解決の資源として生かす」という理念のもと、人材育成や地域再生を目指して多様な働き方の実践にも力を入れています。

共同創業者の村岡葉子さんと木村祐輔さんは、「湯治をつなぎ、共に未来をひらく。」ことを使命に掲げ、来るべき未来に向けて新たな温泉文化を創出していく意欲を示しています。