TKSが提案する新しいシャワー文化「＋1」－生活に潤いを

TKSが導く次世代のシャワー文化

岐阜市に拠点を置く株式会社TKSは、2025年に向けて「＋1」という新しいコミュニケーションワードを策定し、新たなシャワー文化を提案しています。この取り組みの背景には、2024年に行った市場調査の結果があります。この調査では、ファインバブルシャワーヘッドの認知度は増加しているものの、購入率が低いという事実が明らかになりました。さらには、非購入者の購入意欲についても冷え込んでいることがわかり、現市場は横這いの状態にあることが示唆されています。市場調査から得たデータを踏まえ、TKSは新たな顧客層を開拓するために「ご家庭のシャワーヘッドに「＋1」という新しい選択」を提案するに至りました。

「＋1」－新たな選択肢

新しい提案として、TKSは2025年2月14日に新商品「ピュアラスフィニッシュミスト・スターターキット」を発表しました。これは、ミスト専用のシャワーヘッドであり、既存のシャワーヘッドと簡単に併用できる設計です。この製品は、日常生活に手軽にミスト機能を「＋1」することで、より快適なバスルーム体験を提供します。また、単機能に絞ることで高性能を発揮し、1万円以下という価格での提供が可能になりました。

TKSの技術力

株式会社TKSは、水制御技術を専門とし、ファインバブルシャワーヘッドの先駆けである「ボリーナ」シリーズを手掛けた企業です。同社が持つ「μ-Jet機構」や「μ-spinF/R機構」といった独自技術により、ファインバブル（微細な泡）を発生させ、これがさまざまな業界で注目されています。このファインバブルは、洗浄・保湿・保温の機能を持ち、それらの効果が美容だけでなく、普段使いのアイテムとしてのライフスタイルにも価値を届けることを目指しています。

停滞する市場への挑戦

市場の動向を観察すると、ファインバブルシャワーヘッドは「高級品」という印象が強く、特に美容に敏感な層に向けたアイテムとして捉えられがちです。この状況を打破すべく、TKSは「＋1」というコンセプトを用い、「自宅のシャワーヘッドに満足しているが、本当は満足しきれていない」といった需要に対する意識の変化を促しています。今後は、手軽にQOLを向上させるための情報発信も行い、潜在的な顧客層や無関心層に対してもアプローチを強化していきます。

価格設定と製品展開

市場平均価格が高騰する中、TKSは「＋1万円」という価格帯での製品展開を行います。この戦略により、消費者が手を伸ばしやすい製品ラインナップを提供し、より寄り添った形でシャワー文化を発展させることを目指します。機能を絞り込むことで、よりパフォーマンスの高い製品を開発し、特化した製品展開を行う予定です。

新たなブランドの立ち上げ

TKSは今後、「＋1」をコミュニケーションワードに掲げた新ブランドを2024年9月に立ち上げる予定です。それぞれの悩みに基づいたパーソナルなシャワーヘッドを展開し、消費者のニーズに応じた製品を提供することを目指しています。特に、ミスト機能付きの各種製品は、個別の使用シーンや目的に合わせた使い分けができることから、さらなる人気が期待されます。

結び

TKSは、ファインバブルシャワーヘッド市場の先駆者として、単なる製品の提供にとどまらず、新たなシャワー文化を創造することで、15～25％のシェア獲得を目指しています。「＋1」という新たなコミュニケーションワードを元に、生活に潤いをもたらす製品を届けていく姿勢が、これからの展開に期待を寄せる理由です。