旺文社の新ファンド
2018-07-04 10:00:56
旺文社が創業87年目に設立したEdTech特化型ファンドの意義
旺文社が新たに設立したEdTechファンドの全貌
創業から87年を迎える旺文社は、教育業界において数々の革新を生み出してきた歴史を有します。このたび、同社は国内出版業界で初めてとなるコーポレートベンチャーファンド「旺文社ベンチャーズ」を設立し、EdTechに特化したファンドを組成しました。この新たな取り組みの背景や社会的意義、投資方針、支援内容について詳しく見ていきます。
設立の背景と教育分野における役割
旺文社は、通信添削や受験情報誌、英単語帳、模擬試験などの教育コンテンツを数多く提供してきました。近年、テクノロジーの進化とともに、学習アプリやオンライン進学情報サービスの展開にも注力しています。そこには、長年培ったノウハウを基にした教育イノベーションの必要性がありました。国内外で多くのEdTechスタートアップが台頭する中、旺文社は自社のみならず、他のスタートアップとのシナジーを追求し、革新を促進する必要性を感じ、CVCの設立に至ったのです。
投資方針とサポートの仕組み
旺文社ベンチャーズは、投資するスタートアップに対し単なる資金を提供するだけでなく、旺文社が持つ教育資源を最大限に活用する方針を掲げています。具体的には、教育コンテンツの制作や教育現場へのネットワーク構築において、スタートアップが直面する課題を解決する手助けを行います。これにより、新しい価値を迅速に創出することを目指しています。
投資対象や出資金額の設定
旺文社ベンチャーズはEdTech領域を中心に、主にアーリーからミドルステージのスタートアップを対象としています。投資スタンスには、短期的なシナジーが見込めない場合でも長期的な将来性があれば積極的に投資する姿勢が含まれています。出資金額は数千万円から5000万円程度を見込んでいます。
グローバルな展開とスタートアップ支援
さらに、旺文社は国内にとどまらず、海外市場への投資も視野に入れています。特に提携企業であるEduLabとの連携を通じ、中国やインド、シンガポールなどアジア市場、北米市場への展開を進めていきます。また、「The Global Edtech Startup Awards(GESA)」の日本予選を主催するEduLabと協力し、有望なスタートアップの発掘・支援にも取り組んでいきます。
旺文社ベンチャーズの成果に期待
この新たな取り組みがどのような成果を生み出すか、今後の展開に注目が集まります。旺文社の教育分野における膨大なリソースとノウハウが、次世代のEdTechスタートアップにどのように活かされるのか、そして教育業界全体にどのような影響を与えるのか、期待が高まります。日本の教育に新たな風を吹き込むこのファンドが、さらなるイノベーションを生み出し、多くの学生や教育者たちに新しい学びの形を提供することを願っています。
会社情報
- 会社名
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株式会社旺文社ベンチャーズ
- 住所
- 東京都新宿区横寺町55
- 電話番号
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