2024年11月21日、学校法人行吉学園の理事会で、次期学長として洪愛子教授が選任されるという重大な決定が下されました。洪教授は、現副学長としての地位と、看護学部教授の役職を持ちながら、初の女性学長として新たなステージに立つことになります。彼女の新しい任期は2025年4月1日から2029年3月31日までであり、神戸女子大学と神戸女子短期大学の学長を兼任することになります。
洪愛子教授は、1957年に生まれ、67歳になる彼女は、長いキャリアを通じて医療管理と感染管理の専門家として評価されています。彼女がこの新しい役職に就くのは、学校創設者の行吉哉女氏以来、学園創設の初代学長に就任した2人目の女性としての歴史的な一歩を踏み出すことになります。
洪教授は、東京都立公衆衛生看護専門学校を卒業後、主に医療現場での経験を積んできました。1980年には大阪大学医学部附属病院にて看護師としてのキャリアをスタートし、その後も彼女の職歴は多岐にわたり、医療と看護の発展に大きく貢献しています。
2000年に東京医科歯科大学で修士課程を修了し、さらに2004年には博士課程を修了して博士(医学)の学位を取得しました。この学問的背景を持つ洪教授は、看護の教育に携わる一方で、専門的な学会にも積極的に関与しており、日本看護研究学会や日本看護科学学会など数々の専門学会に所属しています。
彼女のかつての職務には、ジョンソンエンドジョンソン株式会社での学術教育マネージャー、日本看護協会での主任教員や部長位、そして常任理事といった重要な役割が含まれています。これらの経験は、今後の学長としての活動にも大きな影響を与えることでしょう。
また、洪教授は看護教育の促進とともに、自身の功績として数々の表彰を受けています。1995年には大阪市立大学から学長表彰、2018年には日本看護協会から会長表彰を受賞。その後も彼女の努力と献身は高く評価され続けています。昨年には行吉学園理事長から表彰を受けました。
これからの任期中、洪愛子教授は学校法人行吉学園に新しい風を吹き込み、学生や教職員、地域社会との連携を強化し、より良い教育環境の構築に向けた改革を推進することでしょう。彼女が持つ専門知識と経験を生かして、神戸女子大学と神戸女子短期大学が新たな飛躍を遂げることに期待が寄せられています。