横浜市、ICT技術提案の募集開始
横浜市水道局は、水道事業におけるICTの活用を推進するため、技術提案を広く募る「第6回情報連絡会」の開催に向けての準備を進めています。この取り組みは、東京都水道局や大阪市水道局を含む21の水道事業体が共同で行っており、全国の水道事業が直面している課題を共有し、解決に向けた新しい技術やアイデアを探し出すことを目的としています。
募集の背景
近年、水道事業は様々な課題に直面しています。老朽化したインフラの管理や、効率的な水資源の利用、さらには突発的な事態への対応など、解決が求められるニーズは山積みです。このため、民間企業を含むさまざまな提案者から斬新な技術を募ることで、業界全体のイノベーションを促進しようという試みが進められています。
現在、提案を募集している課題は132件に上り、特に大口径水管の劣化診断や自動検出技術を用いた構造物の劣化予測といったテーマが挙げられています。また、複数の通信方式に対応可能なスマートメーターの提案も大歓迎です。
提案方法および締切
技術提案は、水道ICT情報連絡会の公式ウェブサイトにて「事業体の課題リスト」を確認の上、専用の「技術提案フォーム」を利用して行います。提案の締切は2024年1月17日金曜日の17:00までで、その後も常に新しい提案を受け付けています。
第6回情報連絡会の概要
第6回情報連絡会は、2024年6月末頃に横浜市内で開催される予定です。実際に技術提案に関する発表が行われ、参加者が熱心に意見を交換する場となるでしょう。開催に向けての準備は着々と進んでおり、オンライン配信も併せて実施することが計画されています。
これまでの成果
昨年6月に大阪市で行われた第5回情報連絡会では、さまざまな業界からの技術提案が数多く寄せられました。361名の参加者が集まり、盛況のうちに終了。その中で、水道事業に導入可能な具体的な技術提案や、質疑応答が行われるなど、活発な意見交換の場となりました。
今後も、業界の枠を超えた技術提案を受け付けていく方針であり、さらなるイノベーションを期待しています。
お問い合わせ
技術提案や第6回情報連絡会に関する詳細は、横浜市水道局のイノベーション推進担当、大塚将文氏(電話: 045-671-4886)までお問い合わせください。