稲垣貴彦が語る日本のウイスキー
日本のウイスキー市場の熱狂は近年、目覚ましい成長を遂げています。この盛り上がりの一端を担う稲垣貴彦氏が、初の著作『ジャパニーズウイスキー入門~現場から見た熱狂の舞台裏~』を9月10日に発表しました。本書では、日本のウイスキーがなぜここまで注目されるようになったのか、その背景や現状、そして今後の課題について詳しく解説されています。
稲垣氏は若鶴酒造の代表取締役社長として、また三郎丸蒸留所のマスターブレンダーとして、現場に密接に関わっています。そのため、書籍では自身の経験を通じてウイスキーへの情熱や専門的な知見を披露しており、ウイスキー初心者から愛好者まで、幅広い層にとって魅力的な内容となっています。
この数年、日本のウイスキー蒸留所は急増し、現在ではその数が約10倍にも膨れ上がりました。その要因としては、世界的に評価される日本のウイスキー製品の増加が挙げられます。稲垣氏はこのブームが一過性のもので終わらないよう、どのような取り組みが求められるのか、具体的に指摘しています。この書籍は、単なるウイスキーガイドにとどまらず、今後の産業の方向性を示す重要なレポートとなることでしょう。
また、著書を記念して、9月14日にはトークイベントも開催されます。会場は文苑堂書店富山豊田店で、「ジャパニーズウイスキーが世界を魅了する理由」と題して行われるこのイベントでは、稲垣氏自身がその魅力を語ります。特に、ウイスキーについて学びたい人や、業界に興味のある方にとって有益な機会になるでしょう。
トークショーは参加無料で、先着60名が参加可能です。経営と技術、双方の視点からジャパニーズウイスキーの未来を考察する稲垣氏の話を、一緒に体験してみませんか。
著者プロフィール
稲垣貴彦さんは、五代目若鶴酒造の代表取締役社長であり、また三郎丸蒸留所のマスターブレンダーでもあります。1987年に富山県に生まれ、後に大阪大学を卒業した後、東京のIT業界で働きました。しかし、2015年に実家に戻り、曾祖父の技術を受け継ぐことになります。彼はクラウドファンディングを活用して蒸留所の再興を果たし、2019年には新たな製法でポットスチルを発明するなど、ウイスキー産業に革新をもたらしています。これまでの経歴を通して、ジャパニーズウイスキーのさらなる発展のため、幅広く活動を展開している専門家です。
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