地域貢献を目指すマツウラの取り組み
有限会社マツウラが発行したSDGs私募債「地域応援型」は、地域社会に対する支援を目的としたプロジェクトです。令和7年3月21日(金)に、当行はこの私募債を引き受け、財務代理人の役割を果たしました。これにより、得られた手数料の一部は、福山市立向丘中学校へ掃除用品として寄贈されることとなりました。この寄贈式は令和7年8月25日(月)に行われる予定で、地域の子どもたちの学びを支援することが目的です。
SDGs私募債「地域応援型」とは
この私募債は、地域およびSDGsに関連した社会貢献を目指して設計されています。発行企業が得る手数料の一部を利用して、地域への寄贈を実施するという仕組みです。私募債の発行先には発行企業が指定した地域社会の団体が選ばれ、寄贈はその団体の名のもとで行われます。これにより、地域との絆を深めるだけでなく、企業の社会的責任(CSR)を果たすための新しい手段となっています。
有限会社マツウラのプロフィール
マツウラは、広島県福山市に本社を置く清掃業者で、代表者の松浦悦児が地域貢献を強く意識して企業運営に取り組んでいます。同社は「安心だね、マツウラ」というモットーを掲げており、スーパーマーケットに向けた清掃業務を通じて、地域の人々に対して安心で清潔な空間を提供することを目指しています。一般的に清掃という業務は軽視されがちですが、マツウラはその価値を見直すことを強調し、単なる作業ではなく人々の暮らしを明るくする重要な行為であると考えています。
地域貢献の重要性
マツウラの寄贈は地域に対する感謝の意を表すだけに留まらず、清掃の重要性を伝える良い機会でもあります。地域の未来を担う子どもたちに対し、清掃の仕事が一般的に語られるような環境を作っていくことが同社の使命でもあります。寄贈の際には「清掃の仕事がしたい」と思う子どもが増えるような教育的なメッセージも発信しています。
経済的な側面
マツウラの売上高は令和7年3月期で956百万円に達し、私募債の発行額は50百万円、発行期間は3年、返済方法は満期一括償還という設定です。このような経済的基盤があってこそ、企業は地域社会にリソースを還元することができます。
マツウラの取り組みは、地域の子どもたちに清掃の価値を伝えるだけでなく、地域全体を明るく照らす大切な一歩です。今後も地域社会との関係を深めながら、その質を高めていくことでしょう。