栃木県の第一酒造が全国燗酒コンテストで最高金賞!
栃木県佐野市に位置する第一酒造株式会社が、創業350年以上の歴史を持つ蔵として、2024年の全国燗酒コンテストで晴れて「最高金賞」を受賞しました。この名誉ある賞は、温めて美味しい日本酒を選出するもので、同社の「開華 純米酒」がその栄誉を得たのです。
全国燗酒コンテストとは
全国燗酒コンテストは、日本酒の魅力を広めることを目的としたイベントで、温めて美味しい日本酒を厳正に審査します。専門家たちが集まり、全国の酒蔵から939点の日本酒がエントリーされ、そのうち237点が「お値打ちぬる燗部門」に分類されました。そこで最高金賞に輝いたのが、第一酒造の「開華 純米酒」です。北関東では唯一の受賞となり、地域の誇りを示しました。
開華純米酒の特徴
「開華 純米酒」も、昨年の関東信越国税局酒類鑑評会で最優秀賞を獲得した実績があり、精米歩合65%の高品質な純米酒です。使用されている原料米は、佐野市産の「五百万石」と「とちぎの星」で、熟練した技術を駆使して丁寧な製造工程を経ています。厳選した地元の米と水を使用し、品質の管理に徹底的にこだわることで、味わい深い酒が完成しました。
代表取締役社長の島田嘉紀氏は、この受賞を通じて「長年のご愛顧があったからこそ」と感謝を述べ、杜氏たちの努力を称賛しました。特に、杜氏2年目の齋藤杜氏と前杜氏の二ノ宮氏が協力して、酒造りに挑んできたことが受賞につながったと語っています。
受賞酒の味わい方
受賞した「開華 純米酒」は、常温で楽しむこともできますが、特に45~50℃に温めると、その豊かな旨味を一層引き立ててくれます。アルコール分は14度と低めで、飲みやすいアプローチの一品となっています。料理とのペアリングを楽しむために、特にお燗を楽しむのがおすすめです。
これからの展望
第一酒造は、近年の台風やコロナウイルスの影響で厳しい状況にありましたが、売上は回復に向かっています。この受賞を機に、さらなる努力を続けていくとのことです。「お燗が美味しい季節が到来しますので、ぜひ一度お試しください」と、島田社長はさらなる皆様の期待に応えようとしています。
まとめ
日本酒は温めて楽しむことにも大きな魅力があり、しっかりとした味わいと共に、料理を引き立てる存在です。第一酒造の「開華 純米酒」はその代表的な存在となり、地域の歴史と文化をも味わうことができます。ぜひこの機会に、全国燗酒コンテストで最高金賞を受賞したお酒の味を親しんでみてはいかがでしょうか?