リモートワークの課題
2020-09-11 11:30:03
リモートワークを成功させるためのマニュアル整備とデバイス導入の重要性
新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がリモートワークを導入しました。しかし、実際にその働き方を実践できていない企業も依然として多いのが現状です。最近行われた調査によると、リモートワークを希望するビジネスパーソンの割合は約67%に達しており、彼らが直面している主な課題はデバイスの支給とマニュアルの整備です。
リモートワークの定着に向けた希望
調査の結果、リモートワークに関心を持つビジネスパーソンたちは、今後の働き方においてリモートワークを希望しています。具体的には、現在の職場がリモートワークを実施できない理由として、社内での整備が遅れていることや、会社がテレワークを導入する気が見られないことが挙げられます。このような背景から、企業には新たな取り組みが求められています。
デバイス未支給とマニュアル不備の問題点
リモートワークが実施できていないビジネスパーソンによると、その最も大きな理由は「作業用のパソコンや携帯が支給されていない」ことです。続いて「会社にマニュアルが整備されていない」という問題も指摘されています。リモートワークにはコミュニケーションの減少というデメリットがあり、これにより業務の進行が滞る要因となっています。また、一部の経営者の中には、リモートワークに対して懐疑的な姿勢を持つ者も存在します。
マニュアル整備がカギを握る
調査結果から明らかになったもう一つのポイントは、リモートワークに必要なマニュアルの整備です。ビジネスパーソンが必要と考えているマニュアルの上位には、オペレーションマニュアルと事務管理マニュアルがあります。特に通常業務におけるマニュアルの整備が求められていることが明らかとなりました。これまでのマニュアルがリモートワークに対応できていなかったり、マニュアル自体が存在しない場合が多いため、業務の見直しが急務です。
社内の体制とスキル不足
更に調査は、マニュアルが整備できていない理由も浮かび上がらせました。主な理由には「マニュアルを作成する担当者がいない」ことや、「会社がアナログ文化を持っている」こと、さらには「経営層がマニュアルの必要性を認識していない」という問題があります。このような状況下で、現場の声として「マニュアル作成に必要なスキルを持った人材が不足している」ことも多く述べられています。
経営者の変革が必要
株式会社2.1の代表、中山亮氏のコメントからも、リモートワークにおけるマニュアルの整備が企業の業務継続性を高めるために不可欠であることが強調されました。中山氏は、これまでの経験から多くの企業で業務の可視化やルールの明確化が不十分であると指摘しています。リモートワークの導入は、現場単位ではなく、経営者が積極的に関与し変革を遂げる必要があるとのこと。
調査方法と概要
今回の調査は、22〜69歳の男女を対象にインターネットリサーチを行い、有効回答数は429に達しました。調査期間は2020年8月27日から8月28日までの短期間で行われ、リモートワークを実施できないが、実施する意向を持つビジネスパーソンの声が集められました。
リモートワークの導入が企業全体の業務効率化と社員のワークライフバランスを向上させるためには、デバイス支給とマニュアル整備が重要です。これを機に多くの企業がこの問題に取り組むことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社2.1
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- 東京都渋谷区恵比寿南三丁目1-1 いちご恵比寿グリーングラス8F
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