シェルパによるESGアンケート自動生成特訓
東京都品川区に本社を構えるシェルパ・アンド・カンパニー株式会社は、企業向けの新たなAI回答自動生成サービス「Answer Ease by SmartESG」を2024年12月17日より提供開始することを発表しました。このサービスは、サステナビリティやESG評価関連のアンケートに対し、AIが企業の公開情報や過去の回答を基に自動的に回答案を生成する機能を持っています。
手間を減らし、戦略的業務に集中
近年、サステナビリティ/ESG評価に関する企業の負担はますます増大しています。特に、取引先やサプライチェーンからのアンケートは、年間で数百件にのぼることも珍しくありません。これにより、多くの企業が月間で何時間もアンケート対応に費やしている状況です。
「Answer Ease by SmartESG」を利用することで、企業のIR部門やサステナビリティ部門は、AIが生成した回答案を活用し、より人的資源を必要とする戦略的業務に専念できるようになります。このプロセスにより、煩雑な業務負荷が削減され、企業活動の効率が大幅に向上する見込みです。
利用企業の声:助手1人分の価値
新たな機能は、実際には「SmartESG」を利用している企業からのフィードバックを元に開発されました。PoC(Proof of Concept)として試験的に利用した企業は、「AIがまるで助手のように働いてくれる」と高く評価しています。AIが情報を集め、基礎的な回答案を作成してくれるため、業務のスタンスを管理監督に転換することが可能になります。
この企業は続けて、「AIエージェントは、生成した回答案に根拠となるURLを添付しており、情報の正確性も信頼できる魅力的なポイントです。これにより、アンケート対応にかかる工数が大幅に短縮でき、業務全体の時間が半減しました」と感想を述べています。
透明性向上と持続可能な企業文化
「Answer Ease by SmartESG」によって、自社の過去の回答や公開情報を基にした提案が生成されるため、企業はサプライチェーンの透明性を高める一助となります。これにより、企業全体のESG評価を向上させ、ステークホルダーとの信頼関係を築くことが可能となります。
他のサステナビリティ・ESG評価関連アンケートへの対応も段階的に実施される予定であり、今後の機能拡充に期待が高まっています。
技術力による課題の解消
シェルパは、ESG情報開示を支援する「SmartESG」を提供しており、膨大な量のアンケート対応を軽減するためにAI技術を駆使しています。この背景には、東証プライム上場企業などの大企業が直面する非財務情報開示の負担があることに着目しました。
「SmartESG」は、社内のESGデータを集約・管理し、サステナビリティ活動の分析や改善を効果的に行うクラウドサービスです。シェルパは、企業が本質的なサステナビリティ活動に集中できる環境づくりを目指しており、AIを通じて企業の持続可能な成長を支援していきます。
最後に
シェルパの新サービス「Answer Ease by SmartESG」により、企業のESG情報開示に対する新たなアプローチが生まれました。この革新的な技術が多くの企業に導入されることで、持続可能な経営が加速し、業界全体の透明性向上が図られることを期待しています。