NCCCが世界初のカーボンクレジット認証を確立し持続可能な未来を実現へ

NCCCが確立した世界初のカーボンクレジット認証規約

一般社団法人ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム（NCCC）が、ついに世界初となるカーボンクレジット認証規約「NCCCカーボンスタンダード」を確立しました。この新たな取り組みは、第一号となるボランタリーカーボンクレジットの認証をもって実現され、環境保護や持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となります。

ボランタリーカーボンクレジットに取り組む背景

NCCCは、生態系の資本を有効活用することで、カーボンニュートラルやネイチャーポジティブといった社会的課題の解決に寄与することを目的としています。これにより、全体的なウェルビーイングの向上を狙います。

このため、NCCCは二酸化炭素（CO₂）の削減を促進し、ボランタリーカーボンクレジット市場の活性化を図り、持続可能な脱炭素社会の構築を目指してきました。具体的には、CO₂の排出削減量の正確な測定、評価、文書化を行うために最新のテクノロジーを活用し、その透明性を確保するオールインワンソリューションを提供しています。

認証カーボンクレジットの詳細

今回の認証では、岡山県赤磐市における約50haに及ぶメガソーラーパネル設置地域で生成されるカーボンクレジットが対象となっています。プロジェクトは、草地化を進めた土地での土壌有機炭素の蓄積によって炭素除去量を算出し、自然由来の土壌炭素に基づく認証を行いました。

2024年7月16日、NCCCはこの事業に対して初の認証を行い、特許取得済みの「ユニティーグリーン工法」を率いる有限会社辻田建機との協業を通じて、土壌の緑化による炭素固定を実現しました。

この取り組みは、地球環境の保護と持続可能な発展を促進する重要な一歩と評価されており、同時にNCCCが自然資本の価値を認識される契機ともなります。

今後の展開

NCCCが創出するクレジットに期待されるのは、カーボン価値だけでなく、生態系や土壌保全による防災減災効果など多面的な社会課題の解決です。特に、株式会社aiESGとの連携により、企業のサプライチェーンのESG評価にも寄与するなど、中小企業が直面する多様な課題に対する解決策を提供します。

NCCCは今後、このカーボンクレジット認証規約を基盤に、全国に支部を展開し地域社会と協業していく計画です。これにより、地域経済の発展や地方創生、第一次産業の振興など、さまざまな社会問題に取り組んでいくことでしょう。