東京・根津エリアの新たな拠点「ねづくりや」
2023年3月30日、東京・根津エリアに新しい飲食店「ねづくりや」がオープンしました。「ねづくりや」は“まちの学び舎”をコンセプトに、地域コミュニティの再生を目指しています。
根津は、親しみやすい“谷根千”エリアの一角として知られ、古い街並みの中で人々の生活が息づいています。しかし、高齢化の進行や後継者不足により、商店や食堂が次々と閉店し、地域の活気が失われつつあるのも事実です。この懸念に応える形で生まれたのが「ねづくりや」です。
地域に根差した三つの柱
「ねづくりや」は、「飲食・物販・イベント」という三本の柱を持つローカルハブとして機能します。この店舗は、武蔵野美術大学との産学共同プロジェクトの一環で運営され、地域の未来を考えるシンボルとなることを目指しています。大学院の建築学科在籍時にこの地域に住んでいた学生が、店の運営に関わっており、地域に深いつながりを持つことが重視されています。
店舗内では、地域で根付いてきた記憶や文化を学び合うためのコンテンツを共創し、地域住民との対話を通じて活気あるコミュニティ作りを進めています。
健康と絆を育む食事
提供メニューには、地域で長く親しまれていたお惣菜屋さんの味を再現した“根津ごはん”を含む、地元の食材を用いた料理が揃います。また、地域の高齢者との交流を深める取り組みも行われており、奈良県立医科大学発のベンチャー企業「MBTリンク」とのコラボレーションによる健康管理システムも導入されている点が特徴です。これにより、食事を通じた健康管理の実現を目指しています。
例えば、根津ごはんの「一二三小鉢3品」は800円で提供され、そのほかにも朝ごはんプレートや昼ごはんプレートも手ごろな価格で楽しむことができます。健康をテーマにしたこれらの食事を通じて、住民が安心して暮らせる町作りにも寄与したいと考えています。
交流と癒しの場
「ねづくりや」は、子供たちが安心して集える場でもあり、駄菓子の提供やイベントの開催を通じて、地域の温かみや賑やかさを未来へつなぐ役割も果たします。地域の人々に愛される居場所として、様々なイベントやワークショップも企画され、交流の場が提供されていきます。
まとめ
「ねづくりや」は、古き良き根津の街の魅力と温かさを受け継ぎつつ、新たな人々の絆を築く場所として生まれ変わることを目指しています。地域住民の課題や要望に応えながら、皆で作り上げる未来のコミュニティを目指すこの新たな飲食店に、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
[ 店舗概要 ]
店 名: ねづくりや
住 所: 東京都文京区根津2丁目22−10
アクセス: 地下鉄千代田線「根津駅」1番出口から徒歩5分
電 話: 03-5809-0326
営業時間: 8:00〜22:00
ショップサイト:
https://nezukuriya.com