株式会社And Doホールディングスが展開するリバースモーゲージの保証残高が、2024年6月末時点で200億円を超えたことが発表されました。この数字は、リバースモーゲージの保証業務を行う連結子会社、フィナンシャルドゥによるもので、金融機関に対しての保証業務を展開しています。実に、2017年10月にこの事業を開始してから、わずか数年でこのような大きな成果を上げているのです。
最新の報告によると、2024年6月末時点の保証残高は208億41百万円に達し、2023年10月には150億円に達してから8ヶ月で50億円の急増を記録しました。これは、リバースモーゲージに関する需要の高まりを反映しており、特に高齢化社会において、シニア層の老後資金ニーズが増大していることが要因とされています。
リバースモーゲージとは、一言で言うと自宅を担保にすることで資金を調達できる仕組みです。特に、少子化が進む中、子どもが県外で暮らしている家庭や、子どもがいない家庭にとっては、自宅を売却する必要がなく、自宅に住み続けながら現金を手にすることができるという利点があります。趣味や旅行、医療費に充てたり、リフォームなどの生活水準向上にも利用できるため、選択肢は広がっています。
また、金融機関の視点から見ると、これまでのローン商品で対応できなかった資金ニーズに応じることで、リバースモーゲージは今や注目の金融商品です。老後資金だけではなく、自宅のリフォーム資金、さらには事業承継にまで使えるようになっています。
老後の生活費に関するデータも注目されています。2023年の家計調査によると、65歳以上の無職世帯の可処分所得は213,042円であるのに対し、生活に必要な消費支出は250,959円。つまり、約37,916円が毎月不足しているという計算になります。65歳から年金を受け取ると仮定すると、85歳までに9,099,840円の資金が必要となる計算です。突発的な治療費や住居の修繕費も考慮すると、リバースモーゲージの利用はより一層重要になるでしょう。
フィナンシャルドゥは、全国で51の金融機関と提携を結んでおり、幅広いサポートを提供しています。契約者の平均年齢は70.3歳、融資実行額は約1272万円とされています。このように、年々リバースモーゲージに関する認知度が高まり、実際の利用者が増えていることは、今後のリバースモーゲージ市場の拡大を予感させます。
今後もAnd Doホールディングスは、金融機関との連携やリバースモーゲージの普及活動を通じて、さらなる成長を目指し、高齢者に寄り添った顧客サービスの提供に注力していく予定です。