パンチ工業のラボラトリーオートメーションへの取り組み
パンチ工業株式会社は、研究・分析の現場における自動化を推進するため、ラボラトリーオートメーション(LA)分野への参入を決定しました。この新しい取り組みは、研究者や分析技術者と連携を通じて、業務の効率化と品質の向上を実現することを目指しています。
自動化技術がもたらす未来
自動化技術は、近年の労働力不足の中で求められる解決策として注目を集めています。研究や分析の現場では、薬品の分注やデータ収集など手作業に依存している部分が多いですが、これを自動化することで、作業時間の短縮と精度向上が期待できます。実際、実験に関する前処理作業が全体の約6割を占めているため、その効率化は特に重要です。
パンチ工業は、FA技術で培った豊富な経験を元に、現場独自のニーズに応じた最適な自動化装置を設計・製造します。これにより研究者たちは、より高度な解析や思考に集中できる環境を提供したいと考えています。
パンチグループの動き
欧米では既に自動化技術の導入が進んでいる一方で、日本国内ではまだまだ道半ばの状況です。研究者が自動化の知識を持っているケースは少なく、既製品が主流であるため、現場特有の条件に合わせたカスタマイズが難しいのが現実です。パンチグループはこの現状を見据え、FAの技術を活用して自動化システムの提案を行います。
自動化装置の特長
パンチ工業が展開する自動分注装置は、お客様が普段使用している実験器具に合わせたカスタマイズが可能です。例えば、液体の分注やサンプルの攪拌などを自動化し、精度を保ったまま現場の負担を軽減することができます。また、各種モジュールを組み合わせることで、必要な機能を持った装置にすることが可能です。
成長戦略と未来への展望
パンチグループは2022年の中期経営計画において、FA事業を新たな成長エンジンとして位置付けています。自動化ニーズの高まりを受けて、2025年にはさらなる成長を見据えた長期ビジョン「Vision60」を策定しました。これにより、今後全社を挙げてFA事業に注力していく方針です。
お問い合わせとさらなる情報
このような取り組みを進めるパンチ工業では、実際の自動分注装置のデモ機を展示中です。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。公式サイトでも詳細をご覧いただけます。
自動化の未来、そして研究者たちの業務を一変させる新たな技術にぜひご注目ください。
パンチ工業株式会社の基本情報
- - 創業: 1975年
- - 所在地: 東京都品川区南大井6丁目22番7号 大森ベルポートE館5階
- - 売上高: 408億円(2025年3月期予想)
- - 従業員数: 3,463名(2025年3月末時点)
詳しくは、
パンチ工業公式サイトをご覧ください。