インフラメンテナンス
2019-05-22 14:02:14
地域全体が連携して挑むインフラメンテナンスの重要性とは
近年、私たちの生活を支えるインフラの老朽化が進んでおり、その維持管理が大きな課題となっています。高速道路や橋、さらには公共施設まで、これらは高度経済成長期に整備されたもので、時間の経過とともにその劣化が進行するのは避けられません。こうした現状を受け、多くの専門家や関係者が集まる「インフラメンテナンス国民会議 近畿本部フォーラム2019」が、地域全体でインフラの重要性を再認識し、維持管理の重要性を広めるためのイベントとして開催されます。
本フォーラムでは、道路や橋といったインフラの維持管理や更新に関する問題意識を共有し、社会全体での取り組みを促進することが目的です。昨年度のフォーラムに続き、さまざまな取り組みや事例を共有する場となることが期待されています。特別講演や基調講演を通じて、インフラメンテナンスに関する最新の知見や技術が紹介される予定です。
特に、インフラメンテナンスの維持管理には、厳しい財政状況や専門家の不足が影響しています。地域の公共団体が持つ技術職員の数が限られていることも一因です。また、インフラを支えるためのメンテナンス産業の育成や地域の担い手の確保も急務です。このため、フォーラムでは参加者同士の意見交換の場も設けられ、活発な議論が交わされることでしょう。
フォーラムでは、さまざまなテーマで特別講演が予定されています。例えば、元国土交通省の近畿地方整備局長であり、現在は国土政策研究会の会長を務める脇雅史氏による講演が行われます。脇氏は、これからの関西について語ると共に、地域のインフラメンテナンスに向けたビジョンを示します。
また、関西経済連合会の地域連携部長である西村和芳氏が、地域の今後のビッグイベントや大規模プロジェクトについて基調講演を行い、インフラの重要性を再確認する内容となっています。他にも、土木研究所の西川和廣理事長や内閣官房、国土強靱化推進室の山田邦博氏など、さまざまな専門家が務める基調講演が予定されています。
このフォーラムは、どなたでも参加可能で、事前申し込みも不要となっています。入場は無料で、地域のインフラ問題について学ぶ良い機会になるでしょう。さらには、実証実験の報告や先進技術のデモンストレーションも行われるため、参加者同士の意見交換が期待されます。将来的なインフラメンテナンスの方向性を知る貴重な場であることは間違いありません。
インフラメンテナンス国民会議が立ち上げたこのフォーラムは、地域全体でインフラを保全する意識を高め、次世代へとつなげていくための重要なプラットフォームです。今後の社会づくりにおいて、インフラを守る取り組みはますます重要になってくるでしょう。ぜひ、多くの方に参加していただき、インフラ維持管理の重要性を実感してもらいたいと思います。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人国土政策研究会
- 住所
- 東京都中央区日本橋小伝馬町17-17日本橋シルバービル5F
- 電話番号
-