入笠山の晩秋、雲海と三段紅葉の絶景を楽しもう

入笠山の晩秋を満喫するトレッキングの魅力

長野県富士見町に位置する入笠山は、今秋特有の美しい景色を楽しむのに最適なスポットです。標高1,955メートルのこの山では、紅葉が最高潮を迎え、特に三段紅葉と呼ばれる色とりどりの葉が織りなす風景は目を見張るものがあります。何と言っても、この場所は日本百名山の一つとして、約30座以上の山々を一望できる圧巻の展望台でもあります。

空中散歩でアクセシビリティを実感

入笠山へのアクセスは、富士見パノラマリゾートのゴンドラを利用することで手軽に楽しめます。約15分のゴンドラの旅では、色づく木々を間近に観察でき、まるで空に浮いているかのような感覚を味わえます。降り立つと、そこには360度の絶景が広がります。ゴンドラの運行の中でも注目すべきは、土日祝日に特別運行される「プレミアム雲海ゴンドラ」です。これを利用すれば、幻想的な雲海を望むことができ、多くの日で雲海に遭遇することができます。

10月は特に降雨も多かったものの、雲海の発生率はなんと89％に達していました。日の出と共に浮かび上がる雲の上に、黄金色の光が差し込む様子は、まるで絵画の一部のようです。展望台からは、白い雲に包まれた谷間と、雲を突き抜けてそびえる八ヶ岳の隆起が同時に視界に入ります。見るたびに変わる雲の高さや形は、一瞬一瞬で違う顔を見せてくれるのです。

美しい三段紅葉と草紅葉

山々を彩る三段紅葉は、赤、オレンジ、緑が重なり合って見事なグラデーションを形成しています。さらに、季節が進むにつれ、山頂付近では雪が降り始めることも。紅葉、常緑、そして白い雪のコントラストは、晩秋から初冬への見事な変遷を目にすることができるでしょう。また、入笠湿原では11月初旬まで黄金色に染まった草紅葉が楽しめ、この湿原全体が秋の色に包まれます。