博報堂とアイリッジ、アプリ開発を中心とする新会社設立へ

博報堂とアイリッジが新しい合弁会社を設立

株式会社博報堂（本社：東京都港区）と株式会社アイリッジ（同じく東京都港区）の間で資本業務提携の契約が結ばれました。この提携では、デマンドチェーンや顧客接点の革新を目指し、アプリ開発を中心に業務を展開する新会社を設立することが決定されました。

デマンドチェーン変革の推進

近年、企業のサプライチェーンの最適化の必要性が高まっており、その中でデジタル・トランスフォーメーション（DX）の影響が見られます。博報堂は、生活者の接点で生成されるデータを活用し、企業の意思決定を俊敏に行う「デマンドチェーン変革」を業務の中核として推進しています。この新会社では、博報堂のクリエイティブなデザイン力と、アイリッジの卓越したプロジェクト管理力を組み合わせて多様な顧客接点を開発する予定です。このプロセスを通じて、生活者データを用いた新しい価値の創出が期待されます。

アプリ開発市場の成長

アプリ開発市場は現在も成長を続けており、今後はAI技術の進展も相まってさらなる拡大が見込まれています。アプリはユーザーデータの集積地であり、それを基にしたCRMや各種システムの開発も進行中です。博報堂はこれまで、企業のアプリ開発に向けた総合的なプログラムを提供してきましたが、今後はアイリッジのシステム実装力と協業することで、より大規模な開発プロジェクトを支援する考えです。

新会社の概要

新会社は2025年2月に設立予定で、顧客接点開発を目的としたオウンドアプリ開発を主な業務とします。提供する機能には、ビジネスデザイン機能、マーケティング機能、プロジェクトマネジメント機能、プランニング＆コンサルティング機能、エクスペリエンスクリエイティブ機能が含まれます。これにより、企業が顧客のニーズを的確に把握し、効果的なマーケティング戦略を展開する手助けを行います。

合作の背景

本提携の背後には、マーケティング業界の構造改革を進め、顧客の購入体験を全方位でデザインするという博報堂の目標があります。アイリッジはアプリビジネスを中心に様々な業界で実績を上げており、両社の戦略が合致することで強力なシナジーが創出されると期待されています。

このように、博報堂とアイリッジの提携は、これからのデジタルマーケティングの新たな可能性を開くものとして注目されています。顧客接点の変革が進む中で、新会社の設立がどのような結果をもたらすのか、今後の進展に目が離せません。興味がある方は、アイリッジのIRニュースもぜひチェックしてください。