全国コミュニティFM局、サイマル放送中止要求に立ち向かう

全国コミュニティFM局がサイマル放送中止要求に反発



去る2月9日、全国のコミュニティFMラジオ局に、音楽番組の配信を中止するよう求める催告書が届きました。この催告書は、音楽の著作権を管理する団体であるRIAJ(日本レコード協会)が送付したもので、サイマルラジオ許諾契約の解除を告げるものでした。その理由は、音楽の配信が適用基準に違反しているとの主張でした。

この催告書は、全国48局のコミュニティFM局に対して発せられました。各局は「Find your music」プロジェクトを通じた音楽の配信を行っていましたが、RIAJはその配信が「情報料または広告料等収入がない」状態に該当し、放送区域外のリスナーに向けたサービスの適切性について疑義を呈しています。

しかし、申立に名を連ねた39局は、自己の正当性を主張し、RIAJの内容は誤っていると反論しています。さらに、公共の観点からも、サイマル放送が継続できなければ、電波が届かない地域のリスナーに甚大な影響が出ることを訴えています。彼らは、RIAJとの交渉を続ける意向を示しましたが、状況は厳しさを増しています。

一方、RIAJの主要会員であるソニー株式会社(SME)は、音楽配信アプリ「Music Unlimited」や「LINE MUSIC」に大きな注力をしており、競合を見据えた戦略を強化しています。このような背景から、音楽番組まとめチャンネルの存在は、ソニーの事業戦略と直接対立する可能性があります。

コミュニティ放送局は、小規模ながらも地域に密着した情報源となっています。特に、災害時には地域住民にとって重要な通知源としての役割を担っており、信頼性を重視するリスナーに支持されています。各局は、電波が届かない地域の解消や、住民の安心・安全を守るためにも、サイマル放送の維持を強く望んでいます。

万が一、契約が解除される事態となれば、音楽を伴う番組の配信を新たに権利元から得ることは非常に困難であり、その影響は計り知れません。特に、病気や災害により孤立した地域の住民が、音楽を通じて安心感や楽しさを得る機会が失われることになります。

この危機的な状況の中で、申立39局は法的手続きを取るなど、一丸となった対応を行っています。コミュニティ放送局は、地域のニーズに応える存在として存在し続けるべく、力強く立ち上がっています。皆様には、彼らの運動への理解と支援をお願い申し上げます。リスナーの皆さんが、引き続き安心して楽しめる音楽番組を提供できるよう、すべての局が努力し続けることをお約束します。

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エフエムたちかわ
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