ルワンダのエンジニア育成
2022-10-04 17:52:58

ルワンダでエンジニア人材育成を加速する「WiredIn Academy」の挑戦

ルワンダでIT人材育成を推進する「WiredIn Academy」



アフリカの真ん中に位置するルワンダ共和国で、2022年11月にプログラミングスクール「WiredIn Academy」が開校しました。この取り組みは、東京都千代田区に本社を置くレックスバート・コミュニケーションズ株式会社と、ルワンダの首都キガリ市にあるワイヤードイン社の共同設立です。両社の目標は、ルワンダ国内のIT人材育成を加速させ、優秀なエンジニアを日本を含む世界に送り出すことにあります。

プログラミング教育を通じた未来への架け橋



WiredIn Academyは、自習型の定額制プログラミングスクール「テックジム」の海外フランチャイズ第1号としてスタートしました。自国のIT産業の発展を目的に、ルワンダからアフリカ、そして世界へとエンジニアを派遣する計画が進められています。このプロジェクトは、単にプログラミング教育を提供するだけでなく、若い人材に具体的な業務経験を積む機会を与えることを目指しています。アフリカのIT産業ではまだ実践的な場が限られているため、国外での経験は非常に重要です。

ルワンダの成長とIT分野への投資



ルワンダは、1994年の大虐殺を経て見事な復興を遂げ、現在は7%から8%の経済成長を維持しています。この国のGDPは約1.5兆円に達し、政府はIT領域を中心とした国づくりを進めているのが特徴です。2000年代以降、IT人材の積極的な育成とインフラへの投資が続いており、ルワンダはアフリカのICTハブとしての地位を確立しています。特にキガリは、治安が良く、教育機関も充実しているため、多くの優秀な人材が集まります。

ワイヤードインとレックスバート・コミュニケーションズの役割



WiredIn Academyの運営は、ルワンダに本社を置くワイヤードイン社が担っています。2014年に設立された同社は、現在約20名のエンジニアが在籍し、自国のIT産業の基盤を支える役割を果たしています。また、日本のレックスバート・コミュニケーションズは、アフリカ市場に進出しようとする日本企業の支援にも注力しており、WiredIn Academyの教材翻訳や運営サポートを行っています。

技術と教育の融合



WiredIn Academyでは、Pythonや機械学習、スマホアプリ開発、Rails、GASといった多様なカリキュラムが用意されており、学生は自学自習を通じてスキルを磨いていきます。特に、テックジムの学生インターンシップ制度により、実践的な経験が得られる仕組みも整っています。アフリカでも進化し続ける技術産業に対応するため、教育カリキュラムには最新技術が盛り込まれます。

今後、WiredIn Academyから輩出されるエンジニアたちが、ルワンダだけでなく日本や他国のIT産業を支える重要な存在になることが期待されています。WiredIn Academyが拓く新たな未来は、国境を越えた人材交流と技術革新の架け橋となるでしょう。

会社情報

会社名
レックスバート・コミュニケーションズ株式会社
住所
東京都千代田区神田淡路町2-4ユニオンビル3階
電話番号
03-5577-5438

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