歌舞伎座ギャラリー企画展「KABUKI MUSEUM 2025」
2025年1月17日より、東京都中央区の歌舞伎座ギャラリーにて、インバウンド対応型企画展「KABUKI MUSEUM 2025 ~ What is KABUKI ? ~」が開催されます。この展覧会は、令和6年度「日本博2.0」の委託事業として行われ、日本の文化に興味を持つ外国人観光客をターゲットにしています。
背景と目的
海外からの観光客が増える中、歌舞伎座は連日多くの海外のお客様で賑わっています。しかし、歌舞伎に触れる機会が少ない方々には、歌舞伎の魅力が伝わりにくい現状があります。そこで、今回の「KABUKI MUSEUM」は、歌舞伎の奥深い世界をわかりやすく、身近に感じてもらうことを目的としています。展覧会を通じて、訪れた人々が歌舞伎に対する理解を深め、さらにその魅力を感じていただけることを期待しています。
展示内容
1. 歌舞伎を「知る」コーナー
展覧会の中では、歌舞伎の歴史や演目の紹介を行う「知る」コーナーが設置されます。ここでは、普段は公開されない浮世絵や書籍などの貴重な資料の実物展示も行われ、来場者が歌舞伎を理解しやすくするための様々な解説が行われます。これにより、歌舞伎との接点が少なかった来場者でも、興味を持って楽しめるコンテンツが提供されます。
2. 歌舞伎を「体験する」コーナー
さらに、併設されたホールでは、歌舞伎で実際に使用される大道具や小道具、衣装などを間近に見ることができる「体験する」コーナーがあります。その中でも、特に注目を集めるのが、歌舞伎演目『義経千本桜』の名シーンを再現したセットです。このセットでは、来場者が“歌舞伎俳優なりきり写真”を撮影できる特別なフォトスポットが用意されています。このような「歌舞伎体験」を通じて、来場者が歌舞伎の素晴らしさを体感できる機会を提供します。
多言語対応と入場無料
展示は、日本語と英語の解説表記があり、さらに会場に設置されたQRコードを読み込むことで、多言語による詳細な解説を視聴することが可能です。このような取り組みにより、国内外を問わず多くの人々が気軽に楽しむことができます。また、入場は無料となっており、金銭的なハードルを低く設定しています。
開催概要
- - 会場: 歌舞伎座ギャラリー(東京都中央区銀座4丁目12番15号、歌舞伎座タワー5階)
- - 開催期間: 2025年1月17日(金) ~ 2月16日(日)
- - 営業時間: 10:30~17:30(最終入場 17:00)
- - 主催: 独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
歌舞伎を身近に感じ、自分の眼でその魅力を体験できる本展に、ぜひ多くのお客様の来場をお待ちしています。