恐竜の世界に迫る特別展「バッドランドの恐竜たち」
福井県立恐竜博物館では、2024年7月12日から特別展「バッドランドの恐竜たち~北アメリカの1億年~」が開催されます。この特別展は、恐竜の発掘が行われている北アメリカ大陸の魅力を存分に感じられる内容となっています。2003年のリニューアル以来、初めての特別展であり、多くの注目が寄せられています。
この展示では、日本初公開となる化石や標本が多数展示され、最新の研究結果が反映されています。北アメリカは恐竜化石の宝庫として知られており、展示はカナダ・アルバータ州のロイヤルティレル博物館との姉妹提携によって実現しました。特に、恐竜化石の産地として知られるユタ州の恐竜たちも紹介されます。
展示内容は4つのゾーンに分かれており、それぞれにテーマがあります。国立博物館で展示されるのは、恐竜の誕生や進化に関する様々な資料。特に「ひとつながりの大地」と題されたゾーンでは、超大陸パンゲアが存在していた時代の初期恐竜の姿や、北アメリカ大陸の形成過程が紹介されています。
また、「巨人たちの大陸」ゾーンでは、ジュラ紀の恐竜が登場。全長約25メートルのディプロドクスの全身骨格や、日本初公開のアロサウルスの頭骨など、貴重な標本が展示され、プロジェクションマッピングを用いた解説でその魅力を感じることができます。
「新時代の幕開け」ゾーンでは、前期白亜紀の恐竜たちが紹介され、進化の過程を知ることができます。肉食恐竜と草食恐竜が共存し、ドロマエオサウルスなど新しい恐竜も登場するなど、恐竜の豊かな生態系が描かれています。
そして最後の「百花繚乱~多様化する恐竜たち~」ゾーンでは、後期白亜紀における多様な恐竜たちが展示されます。特にカナダ・アルバータ州で発掘されたティラノサウルスの貴重な化石や、他では見られないゴルゴサウルスの全身骨格も紹介される予定です。
特別展は2024年11月4日まで開催され、週に数日の休館日を除き、午前9時から午後5時まで開館しています。入館料金は大人1,800円、学生や高齢者に割引があり、団体料金も用意されています。詳しくは専用のウェブサイトでご確認ください。恐竜の魅力に満ちた特別展に、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。