東京都新宿で木材の原産地がわかる展示会「TRACEABLE TREE」を開催

木の声を聞く展示会「TRACEABLE TREE」

最近の環境問題の中でも森林の管理が特に注目されています。その一環として、土井木工株式会社が展示会「TRACEABLE TREE」を開催します。このイベントは、東京都新宿区のMOCTIONにおいて2024年3月13日から3月25日までの期間中に行われます。

この展示会の目玉は、家具に刻印されたコードを専用のWEBサイトで入力することによって、使用されている木材の原産地を確認できる「TRACEABLE TREE」システムです。このプロジェクトは、消費者が購入する家具の背後にある素材のストーリーを知ることを目的としています。家の中で使うものに、どのような木が使われているのかを知ることで、環境についての意識が高まることを期待しています。

今回、展示されるのは広島県庄原市から採取されたアベマキの木材を用いたソファベンチやサイドテーブルです。特徴的なのは、アベマキの枝や端材を使用したオリジナルの草木染めテキスタイルで、これがクッションにも使われています。家具の美しさとともに、そこに込められた環境への配慮が感じられる仕上がりとなっています。

また、近年問題となっている「ナラ枯れ」という現象にも脚光を当てています。ナラ枯れは、キクイムシによって木が食べられることで、菌が広がり発生します。日本の広葉樹は「天然林」として位置づけられる一方で、山の手入れが行き届いていないことが多い現状があります。この展示を通じて、木の原産地を知ることで日本の森が抱える問題について考えるきっかけを与えたいと考えています。

イベント詳細

展示会はMOCTIONで行われ、入場は無料です。開催日時は、2024年3月13日から3月25日までで、オープン時間は午前10時30分から午後6時30分まで。定期的に祝日を除く水曜日は休館となります。

場所は以下の通りです：
東京都新宿区西新宿3-7-1
新宿パークタワー5F
MOCTION公式サイト

この展示会は、単なる家具の展示にとどまらず、木材の原産地とそれにまつわる環境問題を考える貴重な機会です。土井木工は長年にわたり「人と素材にやさしい家具づくり」を理念とし、地域の木を使った商品開発に取り組んでいます。1949年に広島県府中市で創業以来、地域材活用の重要性を認識し、伐採から製材、加工に至る一貫した取り組みを行ってきました。

これを機に、皆さまもぜひ「TRACEABLE TREE」に足を運び、木の生命とその背景に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。未来の森林のために、私たち一人ひとりができることを見つける良い機会になるでしょう。この展示が、木材に寄せる見方を変えるきっかけになるかもしれません。木製の家具を選ぶ際に、もう一つの視点を持つ重要性を考えてみましょう。

お問い合わせについては以下の通りです：
土井木工株式会社地域材活用推進室
土井崇義
TEL: 0847-46-3211
メール: [email protected]