日本初のガソリン放火対策床材『火勢抑制フロアArtiedgeⅡ』登場

日本初のガソリン放火対策床材『火勢抑制フロア ArtiedgeⅡ』

ニッタン株式会社は、2024年12月にガソリン放火対策床材『火勢抑制フロアArtiedgeⅡ』を発売することを発表しました。この製品は、日本国内で初めてのガソリン放火対策専用の床材であり、効果的に火災から防ぐ機能を備えています。

なぜ『火勢抑制フロアArtiedgeⅡ』が必要なのか

近年、ガソリンを使用した放火が社会問題として浮上しており、特に建物内での放火は避難に時間的な余裕を与えない危険な行為です。ガソリンが引火すると急激な炎が発生し、逃げる時間すら奪われることが多々あります。これまで、室内でのガソリン火災に対しては有効な対策が少なかったため、『火勢抑制フロアArtiedgeⅡ』の登場は期待されています。

技術的な特徴

『火勢抑制フロアArtiedgeⅡ』は、独自の設計により、ガソリンでの燃焼を抑制します。この製品は2層構造で構成されていて、第一層には多数の穴を持つ仕上材があり、これによって床表面に残るガソリンの量を大幅に減少させます。第二層はガソリンを閉じ込めるベース材であり、この設計により、ガソリンが散布された場合でも大部分が床下に落ち、燃焼を免れます。

施工が簡単で環境を選ばない

この床材の厚さは約16mmで、主要素材として塩化ビニールを使用しているため、施工も容易です。新築・既築を問わず、多様な建物に適用できる点も強みです。しかも、電気工事や水道工事も不要で、設置後の運用も特別な操作が必要なく、消防設備と比較してもコストパフォーマンスに優れています。ただし、こちらは消防用設備ではないため、火災の報知や消火機能は持ち合わせていないことを理解しておく必要があります。