瀬谷ルミ子理事長、名誉博士号を受章
2026年7月15日、認定特定非営利活動法人リアルズの理事長、瀬谷ルミ子氏が英国ブラッドフォード大学より名誉博士号を授与されました。この賞は、彼女が世界の紛争地域で平和構築に努めてきた結果としての評価です。
瀬谷理事長は1999年にブラッドフォード大学の平和学部に入学し、2001年には紛争解決学の修士号を取得。以来、20年以上にわたりアフガニスタンやシリア、南スーダンなどで地域の人々と共に平和を促進する活動を行ってきました。彼女の理念は、コミュニティを中心に据えたアプローチであり、特に女性の意見を重視する姿勢が大学の理念と共鳴した結果、今回の受章となりました。
授与式は多くの卒業生とその家族に見守られながら行われました。その際、大学の国際開発学教授であるオーウェン・グリーン氏が瀬谷氏の業績を称賛しました。彼女の活動の中でも特に際立つのは、年間400人の平和の担い手を育成し、アフガニスタンでの1,900人以上の人道支援を成功させたことです。
式典には、2021年のアフガニスタン政変以降、同氏が支援した女性活動家も参加しており、オンラインでの交流があった二人にとっては初めての実際の対面となりました。瀬谷理事長は、自らの受章スピーチの中で、家族や支援者への感謝の意を表し、平和構築の道を志すきっかけとなった体験を振り返りました。特に、17歳で目にしたルワンダ虐殺の写真が彼女の心に深く刻まれ、これを機に行動を起こそうと決意したと述べています。
また、卒業生に向けたメッセージとして、「後悔することがあるなら、完璧な時を待たずに行動を開始してください」と力強く呼びかけました。
この授与式の様子やスピーチの詳細は
こちらの動画で見ることができます。今後も瀬谷理事長の活動が話題となり、注目を集めることが期待されます。
瀬谷ルミ子の生い立ちとキャリア
彼女は1977年に群馬県で生まれ、現在は二児の母です。中央大学で学んだ後、英国ブラッドフォード大学で紛争解決学の修士号を取得しました。25年間にわたる国際的な活動を通じて、彼女は多くの国際機関や外務省での経験を積み重ね、アフガニスタンにおいては軍閥の司令官との交渉を主導し、多くの武装解除を成功させるなど、実績を持っています。
彼女の活動は数多くのメディアでも紹介されており、2011年には「Newsweek日本版 世界が尊敬する日本人25人」に選出されました。また、著書や教科書にも彼女の業績が取り上げられており、その影響力は広がっています。今後の刊行予定として、2026年7月27日に小学生向けの書籍『戦争は終わらない?紛争予防と平和構築の現場から』が出版されることも発表されています。
リアルズについて
認定NPO法人リアルズは1999年に設立され、紛争地域での平和構築活動と緊急支援を行っています。活動内容としては、ガザやシリア、南スーダンなどで人道的支援を行い、また地域社会のリーダーを育成するプログラムも実施しています。特に、35,456人への緊急支援を行うほか、和平の担い手を育成し、より持続可能な社会を目指しています。彼女の取り組みが、世界中の人々に希望をもたらすことを願っています。