童学寺の再建に向けた挑戦
平和な静寂に包まれた四国の名所、童学寺。しかし、3年前の火災により本堂と庫裡が全焼してしまいました。現在、復興の兆しは見えつつあり、地域の支援を受けながら再建に向けた歩みを進めています。
燃え尽きた本堂の記憶
平成29年3月25日、時は春の訪れを感じさせる日でした。その日は突然、童学寺を悲劇に見舞いました。火災によって本堂が全焼し、かつての荘厳な姿を失ってしまったのです。失われたのは本堂だけではありません。多くの貴重な仏具や文化財もその炎に飲み込まれてしまいました。この痛ましい出来事から3年半が経ち、新たな再建の道が開かれようとしています。
クラウドファンディングの意義
現在、再建のための資金は集まりつつあり、約1億3000万円が集まりました。今は本堂の設計段階に入っていますが、さらに必要な資金があります。本堂内部の荘厳な飾りや備品には約1500万円が必要で、その中でも特に本尊・薬師如来の台座と光背を再建するために300万円を目指したクラウドファンディングを始めました。支援者に向けたリターンとして、願いを記載したお札を用意し、毎朝祈願するプランも用意しています。このプロジェクトは、運営者である塩田龍澄住職の思いが込められています。
住職の願い
住職は、これまで多くの方々が悩みを抱えて訪れてきたことを思い出します。「私に来てくれることで少しでも彼らの心が軽くなれば」との願いがある一方、コロナウイルスの影響で納経所への訪問者は前年から48%も減少してしまいました。特に春や秋に行われる手作り市「いろは市」でも来訪者は35%も減少しました。住職はこうした状況の中で、社会全体で人との触れ合いが減少し、人々の心が孤独に苛まれていることを深く気にかけています。
新たなつながりを求めて
コロナ禍での出会いが難しい状況において、住職は「人とのつながりが求められている」と語ります。クラウドファンディングを通じて、多くの方の願いを届け合うことができればと考えています。この支援が、童学寺に訪れるきっかけになれば嬉しいと語る住職。心の安らぎを求める人々に寄り添い、温かいつながりを育んでいきたいと願っています。
最後に
今、再建へのこの新しい挑戦は、地域の人々の絆を深め、希望を繋ぐ大切なステップとなるでしょう。童学寺の復興に向けて、ぜひ皆様のご支援をお願い申し上げます。これまでと同じように、多くの人々が心の拠り所として訪う場所に戻ることを願っています。
【クラウドファンディングの詳細】
- - URL: 童学寺 プロジェクトページ
- - 募集期間: 2020年12月17日(木)10:00 ~ 2021年2月17日(水)23:00
- - 資金用途: 本尊・薬師如来坐像の台座と光背の再建
- - 募集金額: 300万円
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