BenQが初出展した「保育博2024」でのイノベーション発表に迫る
2024年11月21日から22日の2日間、東京の東京都立産業貿易センター浜松町館で「保育博2024」が開催され、BenQが初めてこのイベントに出展しました。保育博は、保育士や幼稚園教諭、理事長たちが集まり、最新の知識や商品を学べる貴重な機会です。このイベントでは、約180社の企業が保育現場に役立つ商品やサービスを出展しました。
BenQのブースでは、新たに幼児教育向け電子黒板「BenQ Board」が展示され、来場者にデモンストレーションを行い、その実際の使用感を伝える機会が設けられました。この「BenQ Board」は、アジア各国の学校においても導入が進み、2023年度末までには累計10万台の売上を記録しています。日本国内でも、特に東京都内の保育施設での導入が広がっています。
幼稚園教育のデジタル化を加速するBenQ Board
BenQの幼児教育向け専任担当の近藤貴彦氏は、幼稚園や保育園での探求学習の重要性を強調しました。「好奇心からの主体的な学びが注目される中、デジタル化は思っている以上に早く進んでいる。今後、園児が興味を持って学ぶためのツールとして、電子黒板が必要不可欠になるだろう」と語ります。子供たちがデジタルとアナログを融合させた学びを実現することで、より深い学びが促進されると期待されます。
また、職員室での効率化についても触れられました。従来、会議では多くの資料を紙で用意する必要がありましたが、電子黒板を活用することで、必要な資料を画面に映し出し、スムーズに会議を進行できるメリットがあります。「これにより、園児と過ごす時間を増やすことができる」と近藤氏は強調しました。
デジタルツールで興味を引き出す
教育の場では、往々にして散歩中に撮影した写真や音声を使った振り返りを行うこともできます。これにより、普段の体験を新しい視点から捉えることができ、園児たちにとっての探求心が強化されます。高見氏は「自然との共生を考える機会にもなる」と語り、電子黒板の活用が保育の質を高めることに期待を寄せています。自然や文化についての情報を即座に見せることができるため、園児たちの探究的な学びが加速されるのです。
園児から小学校教育への円滑な接続
電子黒板は、ただ情報を見せるだけではなく、その場で文字を書くこともできるため、身近に感じられるツールです。近藤氏は「タッチパネルが当たり前の環境で生まれた子供たちにとって、このツールは全く違和感がない」と指摘しました。幼少期からデジタルツールを使うことで、小学校教育への円滑な接続も実現できると考えられています。
英語教育での可能性
高見氏は、最近増加している英語教育への親和性も強調。園児が楽しみながら英語を学ぶことで、好奇心が刺激され、効果的な教育が可能になります。一緒に遊びながら学ぶことで、子供たちの英語力が自然に育まれます。BenQ Boardを通じて、教育現場でのデジタルコンテンツの活用も進むことでしょう。
BenQ Board専用コンテンツ
BenQでは、「幼児ポピー」で知られる株式会社新学社が提供する「探究学習まなびプログラム」も用意しています。このプログラムはBenQ Boardに搭載されており、即座に教育に役立つコンテンツを利用できるように設計されています。また、導入前後のサポートを行うことで、顧客の安心を確保するとともに、長期的な関係を築こうとしています。
BenQが提供する電子黒板「BenQ Board」は、今後の幼児教育の質を向上させる多くの可能性を秘めています。保育の現場でのデジタル化の先駆けとなることを期待されており、業界全体の注目を集める存在となることでしょう。