医薬品・創薬業界向け新システムの導入
リーガルテック株式会社(東京都港区)が手掛ける新しい「化合物・活性評価情報整理ワークフロー」が、医薬品・創薬業界において大きな注目を集めています。このシステムは、AIデータプラットフォーム「IPGenius」に基づき、創薬研究を支えるために特別に設計されています。
研究開発の課題
医薬品・創薬企業では、多数のプロセスが連携して新薬の開発を行いますが、その中で生成されるデータは膨大です。各部門で異なる形式で保存される化合物データや研究ノート、試験結果、特許情報などが、研究の効率を阻害する要因となっています。特に、化合物の名称が社内のコードや一般名、さらにはCAS番号といった異なる表記で混在しているため、同じ化合物に関する情報を網羅的に収集することが難しくなります。このような状況が続く中、リーガルテックの新ワークフローが必要とされていたのです。
新ワークフローの特徴
このワークフローは、以下のような機能を持っています:
- - 化合物情報の抽出:研究ノートや試験報告書から、必要な化合物コードや構造情報を自動で抽出します。
- - 呼称・表記の整理:異なる表記の化合物名を統一して整理し、情報の一貫性を確保します。
- - 活性評価条件の整理:実験結果を項目別に体系的に整理する点も特筆すべきでしょう。
- - 標的情報の整理:標的タンパク質に関連する情報を統一した形式で提供します。
- - 開発中止候補の情報整理:過去の開発中止候補についての情報も、再利用できる形で整理されます。
実用性と活用シーン
本ワークフローは様々なシーンで有用です。
- - 先行技術調査の準備やFTO調査のために必要な情報をまとめることができます。
- - 既存の化合物の研究テーマを引き継ぐ際に、過去の検討履歴を整理することが可能です。
- - 開発中止候補の再評価や類似化合物の研究立案にも役立ちます。
また、リーガルテックが提供する「IPGenius」は、社内データを一元的に扱う基盤として機能し、情報の検索・参照を効率化する役割を果たします。異なる部門間での情報共有がスムーズに行えるため、研究者は自らの時間を研究により集中させることができます。
今後の展開
リーガルテック株式会社では、この新しいワークフローを医薬品・創薬分野に限らず、材料・化学、食品、化粧品など様々な業界に拡大していく予定です。各分野の特性に合わせたAI活用ワークフローやナレッジテンプレートの開発を進め、企業の研究開発業務における効率化を支援していきます。
会社概要
リーガルテック株式会社は、2021年に設立され、特許AIプラットフォーム「MyTokkyo.Ai」、AIデータプラットフォーム「IPGenius」を提供する企業です。東京都港区に拠点を構え、これまで多くの企業の研究開発や特許管理を支援しています。今後も、革新的なソリューションを通じて、医薬品・創薬企業の情報管理のあり方を変えていくことでしょう。