パルプ生産を強化
2024-07-24 09:33:42

丸住製紙が新たにパルプ抄取りマシンを導入し増産体制へ

丸住製紙株式会社の新たな挑戦:パルプ抄取りマシンの増設



愛媛県四国中央市に本社を構える丸住製紙株式会社は、最近自社製のクラフトパルプから高品質なパルプシートを製造するための新しいパルプ抄取りマシンを導入しました。この取り組みは、より効率的な生産体制を整えることを目的としています。新しいマシンは2024年7月23日から稼働する予定で、これにより同社はパルプシートの生産能力を大きく引き上げることが期待されています。

増設の背景と目的



これまで丸住製紙は、既存の抄取りマシン1基(生産能力400トン/日)で運営を行ってきましたが、需要の増加に対応するため、さらに1基の抄取りマシンを新たに追加することに決めました。これにより、合計で2基のマシン体制を確立し、パルプシートの生産能カパシティを増強することで、製品供給能力を高めることを目指します。また、クラフトパルプの製造過程で出る黒液を利用したバイオマス発電の効率を最大限に引き出し、持続可能なエネルギー使用を推進することも重要な狙いです。

パルプ抄取りマシンの詳細



新しい設備は、丸住製紙の大江工場内に設置され、約23億円の投資が行われました。このマシンは、ウェットパルプシートを生産し、日々300トンの生産能力を誇ります。これにより、企業全体での生産効率が大幅に向上することが期待されます。

環境への配慮と地域社会への貢献



丸住製紙は、環境意識の高まりを受け、再生可能エネルギー利用の拡大に向けた取り組みを強化しています。バイオマス発電設備を駆使することで、製造過程で生じる余剰電力は地域の電力会社に供給する計画があり、これによって地域社会への貢献も目指しています。

今後の展望



今後もクラフトパルプの効率的生産を進め、安定した品質のパルプシートを国内外に供給することで、さらなる事業展開を図ります。特に臨海工場での一貫生産体制を利活用し、高品質な製品作りに注力していく方針です。これにより、国内市場だけでなく、国際市場でも競争力を高めていくことが期待されています。丸住製紙の新たな挑戦は、企業成長と環境への配慮を両立させるための一歩となることでしょう。


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会社情報

会社名
丸住製紙株式会社
住所
愛媛県四国中央市川之江町826番地
電話番号
0896-57-2222

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