視覚障害者の自立を支援する新たなナビゲーションデバイス
株式会社Ashirase(アシラセ)は、東京都港区に本社を置き、視覚障害者向けの歩行ナビゲーションデバイス「あしらせ」を開発しています。この度、シリーズAラウンドのファーストクローズにおいて、SBIインベストメントやミライドア、本田技研工業からの出資を受け、累計で7.15億円の資金を調達しました。この資金をもとに、国内外での事業拡大や製品の進化を目指しています。
資金の用途と事業成長の方向性
Ashiraseは、視覚障害者が安心して自立的に移動できる社会を実現したいと考えています。今回の資金調達により、主に2つの施策に投資し、事業の成長を加速させます:
1. 海外市場に向けた体制の強化と規格の取得
2. プロダクトの進化によるユーザー体験の向上
特に、海外市場への進出に向けた活動を強化し、2025年度内に欧州での販売を開始することを目指しています。また、ユーザーからのフィードバックをもとに、「あしらせ」の機能改善や新機能の追加を行い、使用感の向上を図ります。
詳細なプロダクト機能
「あしらせ」デバイスは、足元からの振動を通じて、目的地へのルート、方向、移動タイミングをユーザーに伝えます。これにより、スマートフォンをポケットに入れた状態でも歩行が可能となります。視覚や聴覚を過度に使うこと無く、安全な確認に集中できるよう設計されています。
加えて、独自のアルゴリズムにより、視覚障害者にとって歩きやすいルートを提案し、音声による道案内や交通情報提供も行います。AI技術を活用した機能も多く、ユーザーの要求に応じた情報提供をスムーズに行うことが可能です。
投資家からの期待と熱い支持
今回の資金調達には、複数の著名な投資企業が参画しました。SBIインベストメントの鈴木洲平氏は、視覚障害者からの高い支持を集めるAshiraseの技術に期待を寄せています。また、本田技研工業の小澤学氏も、Ashiraseの社会的意義の高さを強く評価し、さらなる支援の意思を示しました。
株式会社Ashiraseの将来展望
Ashiraseは、このような投資の支援を受け、さらなる技術革新を進めるとともに、視覚障害者が安心して歩行できる社会の実現に向けて努力していきます。代表取締役CEOの千野歩は、世界には3億人以上の視覚障害者がいることに触れ、自社の技術がその課題解決に貢献できることを確信しています。
同社の公式情報
現在、あしらせはユーザーからのフィードバックを反映しながら進化し続けています。今後も視覚障害者の生活をより快適にするための取り組みを続けてまいります。公式ウェブサイトでは、最新情報や商品の詳細が公開されています。