マイクロンが発表した新型DDR5メモリがAI PC時代を切り開く

マイクロンが新型DDR5メモリを発表



2024年10月15日、マイクロンテクノロジー社(Micron Technology, Inc.)が、クロックドライバ搭載の新しいDDR5メモリポートフォリオを発表しました。この新たな製品群には、Crucial® DDR5 クロックドライバ搭載CUDIMM(アンバッファードデュアルインラインメモリモジュール)とCSODIMM(スモールアウトラインデュアルメモリモジュール)が含まれています。これらのメモリはJEDEC規格に則り、データ転送速度が最大6,400MT/秒に達し、従来のDDR4メモリの2倍以上の速さを実現しました。また、従来のクロックドライバ非搭載DDR5よりも15%のスピードアップを実現しています。

この新しいメモリソリューションは、安定した速度、より早いダウンロード速度、リフレッシュレートの改善を特徴とし、次世代PC向けのメモリとして新たなスタンダードを打ち立てます。マイクロンのCUDIMMとCSODIMMは、JEDECによる仕様の標準化以降、業界で初めて市場に登場するDDR5メモリとして注目されています。

AI PC時代を見据えた進化



インテル社が発表した最新型インテル® Core™ Ultraプロセッサーシリーズに対応した、最大64ギガバイトのマイクロンDDR5 CUDIMM/CSODIMMソリューションに関する検証も完了しており、多くの大手PCメーカーがこの革新的なメモリを次世代PCプラットフォームに採用し始めています。マイクロンの商業製品グループのバイスプレジデント、ディネッシュ・バハル氏は、「AIの普及が進む中で、メモリのパラダイムシフトが求められています。私たちの製品群を通じて、AI搭載のPCやハイエンドワークステーションにおける最高のパフォーマンスを提供します」と述べ、このメモリの重要性を強調しました。

DDR5メモリには高速なデータ転送能力がありますが、大容量化に伴う課題もありました。特に高帯域幅と大容量をともに求められる中、信号の完全性や高速動作を維持することが難しかったのですが、新しいCUDIMMとCSODIMMはメモリモジュールに直接クロックドライバを搭載することで、安定した性能を提供します。

インテルによる検証とともに、マイクロンは高密度で高性能なメモリを求めるAI PCやハイエンドワークステーション向けに最適なソリューションを提供しており、最大256GBまでのシステム拡張が可能です。この事実はAI時代に適応した先進的なコンピュータ環境を整える上で、非常に重要な要素となるでしょう。

働きかけるメモリ革命



インテル社のメモリ&IOテクノロジー担当バイスプレジデント、ディミトリオス・ジアカス氏は、「マイクロンとインテルは、次世代コンピューティング性能を求めた製品を市場に提供しています。AI搭載のPCが求められる速度を達成するための重要な役割を果たします」と協力の重要性を示しました。

新しいDDR5 CUDIMM/CSODIMMソリューションは、高速データ処理を実現し、プラグアンドプレイで使用できるため、購入後すぐに高いパフォーマンスを発揮します。DDR4システムからの容易なアップグレードや、従来のDDR5性能の強化にも便利であり、特にCUDIMMはデスクトップPC、CSODIMMはノートPC向けに最適化されています。

これらのソリューションは、すでに16GBモデルの販売を開始しており、今後は64GB製品の販売も予定されています。日本での発売日は未定ですが、マイクロンは引き続き、 AI PCを含む次世代PCの性能向上を図り、データ負荷が増大する状況に向けたメモリポートフォリオの拡大を進めていく考えです。

詳しい情報については、マイクロンの公式サイトやソーシャルチャンネルで確認できます。

会社情報

会社名
マイクロンメモリジャパン株式会社
住所
東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス8階
電話番号

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