兵庫県加東市でのもち麦収穫と調理体験
2026年5月16日、兵庫県加東市で地元の小学生約20名が参加する「もち麦収穫&調理体験教室」が開催されました。これは、地域の農業やもち麦に対する理解を深めてもらうことを目的に、さまざまな団体が協力して行われたイベントです。
本教室は、株式会社マルヤナギ小倉屋をはじめ、JAみのりや兵庫県北播磨県民局、そして地元のもち麦生産者によって実施されました。イベントの中身は、まず「腸活セミナー」から始まりました。ここでは、参加した子どもたちが食物繊維の重要性と、健康的な食生活の基本を楽しく学ぶことができました。「育菌カード」という教材を使い、子どもたちが普段食べている食材について共有し、どの食品に食物繊維が豊富かを知る機会になりました。クイズ形式での参加型セミナーにより、子どもたちの食生活を見直すきっかけとなったようです。
もち麦畑での収穫体験
次に、小学生たちはもち麦畑へ移動し、実際の収穫体験に挑戦しました。現在の農業では機械収穫が主流ですが、今回は鎌を使って手作業での収穫を体験しました。最初は戸惑いながらも、次第にコツをつかんでいった子供たちは、刈り取ったもち麦を束ねたり、脱穀作業にも取り組みました。彼らは「自分の力で刈ることができて楽しかった」と笑顔を見せ、収穫の喜びを味わいました。また、高校生たちもサポートに参加し、実際に植物がどのように育つかを知ることで農業への理解を深めました。
調理体験で学ぶ食の楽しさ
さらに、収穫したもち麦を使用した調理体験も行われました。子どもたちは「もち麦入り天津飯」と「もち麦せんべい」の2品を作ることに取り組みました。せんべい作りでは、均一にご飯を広げるのが難しく、苦戦する局面もあったものの、高校生のサポートを得ながらなんとか完成させました。出来上がったせんべいを見せ合う姿には大きな笑顔があり、「上手にできた!」と自信に満ちた声が響きました。その他の参加者からも、「もち麦をもっと食べてみたい」という感想が聞かれ、モチ麦の美味しさに触れる機会となりました。
加東市におけるもち麦栽培の背景
加東市では、JAみのりの協力を得て2017年からもち麦の栽培が始まり、年々その面積が拡大しています。2020年には約100ha、2021年にはさらに西脇市や多可町にも広がり、現在では約160haでのもち麦栽培が行われています。水稲と同時に栽培されているもち麦は、その収穫時期が早く、農家にとって大きなメリットとなっています。
このような地域での体験を通じて、子供たちは食の大切さや楽しさを実感し、新たな興味を持ち帰ったことでしょう。今後もこうした食育活動を通して、地域の農業の活性化と子供たちの成長が促進されていくことを期待しています。